こんにちはー。Coffee Fanatic三神です。

ようやっと中米編最終章。Part3まで引っ張ってしまいましたね。

いやー長い長い・・・・。

Part3はコスタリカ、メキシコで行きたいと思います!

それでは恒例のWCR様ー。

World Coffee Reasrch

https://varieties.worldcoffeeresearch.org/varieties/

あ、あとMercantaも

https://www.coffeehunter.com/knowledge-category/about-varieties/

Costa Ricaの品種

  • Caturra/Catuai
  • Villa Sarchi
  • Villa Lobos
  • Starmaya
  • Geisha(M2)/Maiko
  • SL28(Aida Battleからもらったらしい)
  • Typica Mejorado
  • Centroamericano H1

例によって例のごとく、既出の品種は省略しますね!Villa Sarchi、Viilalobos、Starmaya、Geisha(M2)、Typica Mejorado、Cetroamericano H1を取り上げます。

Villa Sarchi(ヴィジャサルチー)赤品種

Bourbon-Typicaグループ。Caturra種やPacas種と同じようにBoubon種単一で変異した矮小種(ドワーフ化)の一つです。1950または1960年代にコスタリカの北西部のAlajuela(アラウエラ)地方で発見されました。別名ではLa Luisa(ラ・ルイサ)、Villalobos Bourbon(ヴィジャロボス・ブルボン)とも呼ばれるそうです(両方とも聞いたことないなー・・・)。種子選別の後1974年にIHCAFEによってホンジュラスに紹介されました。Villa Sarchi種は高地に適性があり、風に強いという特性があります。

以前紹介しましたが、さび病に耐性を持たせるために生まれたCatimorグループ(親がCaturra種)と同じように、このVilla Sarchi種とTimor Hybrid種との交配種のシリーズを”Sarchimor”グループと呼びます。

コスタリカのSarchi村で発見されたからVilla Sarchiという名前になったと勉強しました。(昔道路標識の看板で見たなー、あれタラスに行く途中だったっけ?)ちなみにVillaは“村”という意味なので、まんま“サルチ村”です。ニカラグアの生産者は“Elite Caturra”と呼んでいましたね。コスタリカではそのまま“Bourbon”と呼んだりするので、ちょっと混乱があります(Bourbonの方がマーケット的にブランドバリューあるのでね)。

カップは結構いいですよ。Bourbon種に出やすい青臭さはないし、甘さあるし、酸もきれいですね。Catuai種より柔らかい印象です。またCaturra種より凝縮感があるのでファナティックはおすすめします。コスタリカではこのVilla SarchiをRed/Black/Yellow等の各種Honey製法で処理することが多いですね。まさにコスタリカを代表する品種だと思います。

あ、あと補足なのですが、コスタリカとホンジュラスの国のコーヒー機関は両方とも“イカフェ”というのですが、コスタリカは”ICAFE”、ホンジュラスは“IHCAFE”になります。

Villalobos(ヴィジャロボス)赤品種

Bourbon-Typicaグループ。上記のVilla Sarchi種はBourbonの変異でしたが、Villalobos種はTypica種の単一変異とみられています。この品種も矮小化しました(兄弟はPache種になりそうですね)。しかし生豆のスクリーンサイズは大きいのでTypica種にかなり似ていますね。同じようにコスタリカの代表的品種ですが、このVillalobos種も良く“Typica種”として流通しています。なので注意が必要です・・・・。これも直訳すると“ロボス村”です。でもなぜか表記はVilla Lobosというように分かれていません。Villalobosで一つの名詞になっています(なんでだろ)。

カップはTypica種よりグラッシー感が少なく、甘さが強いですね。特にチェリー状態での糖度も高く、とても甘かった記憶があります。変にTypica、Bourbonにこだわるより、これらのVilllobos、Villa Sarchiを選んだほうが品質は良いし、安定していると思います。

Starmaya(スタルマヤ/スターマヤ)赤品種

F1品種。この後メキシコで紹介するMarsellesa種と雄性不捻系エチオピア品種(なんじゃこりゃ?)もしくは同じく雄性不稔系スーダン系の固有品種との交配種です。

*雄性不捻: 何らかの異常で植物が花粉を生成できなくなった状況。Arabica種は自家受粉で、単体繁殖ができるので、雑種を交配しづらい。だがこの特性が現れた木を利用する(自分の花粉がないので、他の木の花粉を結実に必要とする)ことで、他家受粉を行うことが容易になり、雑種を生み出しやすくなる。

Starmaya種は上記の雄性不稔の性質を利用することで、F1種の中で唯一、コストのかかるバイオテクノロジーを利用することなく種子が生み出されました。これ以前では生体組織クローニングや体細胞胚形成、もしくは手作業での受粉作業などいずれも大変コストのかかる方法でのみしかF1種を生み出すことができませんでした。

基本的にF1品種の生成には遺伝的に遠い品種を掛け合わせることで、木の活力を獲得させ、高収量と品質を維持する狙いがあります。F1種はここ10年の間で発達した品種なので、まだそれほど種類がないようです。

2001年にフランスのCentre de coopération internationale en recherche agronomique pour le développement (CIRAD)がECOM社との共同プロジェクトで、この雄性不稔性を示すエチオピアとスーダンに自生している品種をニカラグアのLa Cumplida農園に持ち込み、ここでさび病耐性のあるVilla Sarchi種とTimor Hybrid832/2の交配種であるMarsellesa種(Sarchimorグループ)と交配させ新しいF1種を生み出しました。そうして誕生した品種はECOM社によって“Starmaya”と名づけられました。

カップは・・・。なんかよかった記憶があるな・・・。コスタリカのロットをコロンビアのSantuario Projectつながりでカップしました。ちょっとフローラルが感じられて、酸も明るかったと思います。やはりアフリカ系の特性が強く顕れたのかもしれませんね。

Geisha M2(ゲイシャ・エムツー)赤品種

エチオピア原種。遺伝学上では変異した世代をM1と呼称し、その次世代をM2と呼称するみたいです(難しすぎて調べてもようわからん!!!)。要はオリジナルGeishaの変異種の次世代種ということですね。

実際にファナティックはカップしたことないのですが、ひょっとすると、この後紹介するTypica Mejoradoと関係があるかもしれません。うほ。

なおゲイシャも矮小化することがあり、実際にコスタリカ、タラス地区の農園(たしかLa Candelillaだったかな)で小型に変異したGeisha種を見たことがあります。その時彼らはとある日本の有名ロースターの女性オーナー(業界では有名な方です・・・)に名付けを頼み、Maiko(舞子??芸者だから?)と命名したといっていました。・・・しかしその後その品種のロットオファーや情報は聞いたことがないので、きちんと生産されなかったのかもしれません。当時、カップはGeishaに近いが、ややキャラクターがおとなしいと言っていました。

Typica Mejorado(ティピカ・メホラード)赤品種

Ethiopia系品種。実はもともとGeisha種としてもたらされた品種だったのですが、どうやら、Geisha種のフレーバーがあんまり出ないな?ということで、Geishaで売り出すと、ちょっと微妙なので、Typicaの良い奴=Mejorado(改善、向上といった意味)にしてしまおうということで名づけられた、なんか残念な品種です。

2年くらい前にコスタリカで紹介されたのですが、何度聞いても産地からあいまいな返事しか返ってこなかったので、(新種じゃないけど、Typica種でもないし、Typicalという意味のTypicaだとかマジで意味不明な回答でした)駐在員のMr. Tのタレコミを入手しました。

まあ・・・、コスタリカの〇〇〇〇〇〇〇ve Coffeeは商売上手なので、ただのメカニカルウオッシュを“White Honey”と言ってみたりナチュラルを”Perla Negra=黒真珠”と謳ったり、いろいろ仕込んでくるので、今回も耳障りの良い名前で売り込みをかけたのだと思います。

上記のGeisha M2で紹介しましたが、最初はGeisha種で紹介予定だったらしいので、ひょっとしたらGeishaの後世代変異型かもしれませんね。

カップは結構良好でフローラル、乳酸ありますが、やはりGeisha種ほどのインパクトはないかもしれません。でもおいしいコーヒーです。

COEの受賞歴だと、Bourbon Mejoradoもあるみたいですが、こちらは未確認ですねー。

Centroamericano H1(セントロアメリカーノ・エイチワン)赤品種

F1 Hybrid系品種。SarchimorグループのT5296種とRume Sudan種との交配種です。Part1で軽く紹介しましたね。通称H1。さび病に耐性があり、そして収量が大変多く採れるので通常の中米の品種と比べて22~47%ほど収穫量がアップします(すげー)。このCentroamericano H1種は2010年に中米に紹介されたのですが、高標高かつ適切なマネージメントが施されればなかなかのポテンシャルがあることが確認されています。

この品種は前出のフランスのCIRAD、中米研究連盟のPROM CAFÉ、そしてコスタリカのCATIEによって生み出されました。なので中米のブリーダーたちの努力の結晶ともいえます。

なおF1品種は次世代で確実に変異してしまい(子供が別の遺伝的特性を発現してしまうため)、病害虫の耐性や、カップクオリティーを失う可能性があるので、基本的に1代限りとなります。植え替えはまた新たにF1交配させた種子から苗を作成する必要があります。なので上記の雄性不稔戦法を使用しない場合は本当に手間がかかりますね・・・(たいへんだー)。

上記で説明したStarmaya種同様、コロンビアのSantuario Projectで紹介されたコスタリカ、タラスのHerbazu(エルバス)のH1をカップしましたね。クオリティーはよかった記憶がありますが、そもそもHerbazuはとても良いミルなので、テロワール要因が強いかも。うほ!やはりHybrid系でもテロワール/マイクロクライメットが勝るんですね!!・・・ファナティックは買い付けしたかったなぁ・・・。ん?結局買ったんだっけ?・・・でもすごく少量でしたかね・・・。

Mexicoの品種

  • Caturra/Catuai
  • Bourbon
  • Pache
  • Centroamericano H1
  • Costa Rica95
  • Marsellesa
  • Garnica

結構、既出のがありますねー。初出のCosta Rica95、Marsellesa、Garnicaの3つを紹介したいと思います!

Costa Rica 95(コスタリカ・ノベンタ・イ・シンコ)赤品種*Catimorグループ

Hybrid系品種。Catimorグループ。Timor Hybrid 832/1種とCaturra種との交配種です。酸性の土壌に向いており、温暖な気候で、アルミニウムの多い土壌に向くそうです(まあ温室育ちね♡)。コスタリカのICAFEによって種子選別が行われました。

Catimorグループについては前回紹介しましたね。なおこのCosta Rica 95種はいずれの病害虫に対して耐性がありません(せっかくのハイブリッドなのに・・・)。矮小化しているので収量は多いみたいですね。名前にCosta Ricaが入っているのですが、コスタリカのスペシャルティー系の農園で見たことないですね、この品種・・・。

カップは・・・した覚えがない・・・。でもメキシコのCOEに入ってるから、一応してるんだと思います。まあ繰り返しですが、高標高であればHybrid種でも特徴は出ると思います(あ、でもこの品種寒さに弱いんだっけ?合掌)。

Marsellesa(マルセレッサ/マーセリーサ)赤品種*Sarchimorグループ

Hybrid系品種。Sarchimorグループ。Timor Hybrid 832/2 種 とVilla Sarchi CIFC 971/10種(品番かな?)との交配種です。Starmaya種で共同したE-COM×CIRADによって同じNicaraguaで生まれました。

(・・・・メルカンタのソースだと、Sarchimor系とCaturra種の交配種ということになっていますね・・・。いやー混乱しているなー。おそらくWCRの方が正しいと思います)

さび病に耐性があり、CBD(Coffee Berry Disease)にも若干耐性があります。Sarchimorグループについても以前紹介しましたね。もともとH361という品番がふられていて、中米に来た時にT5296(Tは CATIEの所在地であるTurrialbaの頭文字 )という名称に変換されました。これらが中米全土に配布され様々なSarchimorのバリエーションが誕生しました。

Malsellese種は成熟が早く、実が頑丈なので、収穫期に雨に降られても落実しないので(なので風にも強い)品質維持しやすいですね。推奨標高は1300m以上。

この品種はメキシコでみることが多いかもしれません。上記のSantuario Projectで紹介されたメキシコのコーヒーがこの品種でした。

カップよかったですね!甘さがあって、酸はマイルドで乳酸系。おすすめできると思います。やっぱ親がVilla Sarchiだからかな?ただメキシコは乾燥が乱暴(いきなりマシンドライヤーにかける)なので、プレシップサンプルが良くても、日本に入港した時に残念なことになる確率が高いです・・・(ああ、白く枯れている・・・・)。

Garnica(ガルニカ)赤品種

Boutbon-Typicaグループ。なんかピカソの絵の名前に似てますが、Mundo Novo種とYellow Caturra種の交配種で、メキシコで生まれました。1960年にメキシコの研究機関であるMexican Institute of Coffee (INMECAFE)によって展開され、Veracruz州では生産量の5%を担っています。収量が多く、木は中程度の大きさです。他州ではあまり植えられていないようですね。

(ちなみにYellow Caturra種はRed種と同じくRed Bourbon種から変異したみたいで、Red種共々Minas Gerais州とEspirito Santo州を隔てるSerra do Caparao地区で発見されたそうです。)

1989年にINMECAFEが解散してしまったので、Garnica種のSelection(種子選別)が完了できなかったようです。個人農園で選別が続けられたそうですが、もうトレースできないみたいです。

遺伝的にはCatuai種に近く、カップクオリティーも似ているようです(まあ親が同じだもんね)。

何回かカップしていると思いますが、ちょっと甘めな中米という感じでしたね。やはりCatuai種に似てると思います。

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おー。これで中米は一通りさらったかな?

次はアフリカだなー。

その前にちょっとSidra種振り返って、ちょっと別ネタをブログあげて、アフリカに行きましょうかねー。(あ、その前にSCAAショップでエチオピア品種の一覧買わなきゃ!!)

いや~、品種ってホントにカオスですね(#^.^#)(水野春朗風・・・もう誰も知らんか・・・)

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幾多の困難を経て交錯(耕作)する思い!!

果たして恋と愛の品種は違うのか!!?

いやー、この際もうどうでもいいわ!

このときめきのハイブリッドの可能性は無限大だ!!!!

もほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ