こんにちはーファナティックみかみりょうです。

いつかは触れようと思っていたけど、怖くて踏み出せなかった品種の領域に足を踏み入れてみたいと思います(怖いよう)。

ワタルFB時代でも品種については触れませんでした・・・。だって毎年増えるし、めんどくさいし・・・。同じ品種でも地域によって全然味違うし・・・。

生産者とかにもいろいろ教えてもらうのですが、なんか毎回情報が変わっていて、簡単に魔境にはいりますね(わけわかめ)。僕もいろんなソースで調べてみますが、ちょっと経つとまた情報が変わってるかもしれません。その際はご容赦を・・・m(_ _)m

とりあえずざっくり見てみたければ〇タカさんのHP見ると結構紹介されていてわかりやすいですよ。

アタカ通商

http://www.specialtycoffee.jp/variety/list.html

コーヒー生産国には様々な栽培試験を行っている研究所があって、ブラジルはカンピーナス、ケニアはスコットラボラトリー、コスタリカはイカフェ?・・・など各国いろんな品種が研究されています。

なので、全ての品種を調べようとすると1000とか軽く超えてくると思うので、一応スペシャルティーコーヒーのカテゴリーで代表的なものや、最近注目されているものをピックアップしたいと思います。今回は基本の2品種を掘り下げます。

とりあえずメインのソースは我らが守護神World Coffee Research様です。

World Coffee Research

https://varieties.worldcoffeeresearch.org/

さあ・・・それでは勇気を持って飛び込んでみよう(うわああぁぁぁぁ)。

虎穴に入らざれば虎子を得ず!!(・・・虎の子誘拐してどうすんだろ??)

多くの品種のコアになる2つの品種

Typica

Bourbon

コーヒー業界だと大体耳にしたことのある基本の品種ですね。両方ともC.Arabicaに属すいわゆるアラビカ種です。数多くある品種は大体この二つを祖先に持ち、様々な交配、変異を経て誕生しています。コーヒーはワインと違って、クローンを残すことを原則行わないので、純粋なティピカ、ブルボンは存在しないといっていいかもしれません。世代を重ねているのでよっぽどの古木でもない限り、少なからず変異はしているでしょうね。

Bourbon-Typicaグループといって、この2つの品種が様々な場所を経て世界中へ伝播していきました。なので子供が多いの(子だくさん。きゃ♡)。

Typica (ティピカ)

その他多くのアラビカ種のコーヒー同様、発生はエチオピア南東地域とみられています。15、16世紀のいずれかの時点でイエメンに運ばれ、1700年代にはすでにインドでも栽培されていました。その後インドのMalabar(マラバール、モンスーンコーヒーで有名ね)港を経てインドネシアのBatavia島(今のジャワ島)に到達し、これらの少数の木々が我々の今知るいわゆるティピカ種として認知されました。1704年にはティピカのコーヒーの苗がジャワ島からアムステルダムの植物園へ持ち込まれ、1714年にはフランスにも到達したようです。

あ、ちょっと長いからはしょろ・・・。オランダからいろいろあってブラジルにつき、フランスからはマルチニーク島に到達。1730年にイギリス人がマルチニーク島よりジャマイカへ持ち込み、それからドミニカ、キューバ、コスタリカ、エルサルバドルに伝播しました。ちなみにサルバドルについたのは1840年頃で、ジャマイカから100年以上たってバトンが渡ったみたいですね。

18世紀後半にはカリブ地域、メキシコ、コロンビア、中米で栽培が広がりました。1940年代までは中米と南米のコーヒーの品種のほとんどはティピカ種でしたが、その収量の低さと病害虫に弱い特性のため、今ではその大半が別の品種に植え替えられました。往年のティピカの木はいまだペルーやドミニカ、ジャマイカではまだ広く植えられているようです(んー・・・。ちょっとあやしいなぁ・・・ワタルで買ってたペルーはすでにブルボン、カトゥーラだったしね・・・。)。

木の特徴としては樹勢が大きく、葉っぱも大きいです。新芽はブロンズで枝の角度も高くなります。収量は低いですね。生豆は大粒で少し平べったい感じ。

カップは主にトロピカルフルーツ系ですが、結構グラッシー(草っぽい臭い)になるカップが多いです。ティピカで類まれなコーヒーにあたることはそんなに多くはないですね。どちらかというと子孫のパカマラなどがティピカのいい部分を受け継いでるのかもしれません。

ティピカっていうと、コロンビアをイメージする人多いかもですね。でも今ではコロンビアはハイブリット品種が主流になりつつあります・・・。

それといまどき純粋なティピカと言われているのはちょっと怪しいので、もし巡り合ったとしても “これがティピカだ!!昔のコーヒーの味だ!!”みたいに妄信するのはちょっと危険です。まあ話半分くらいに聞いといてください。

コスタリカだと変異種のVilla Lobos(ヴィジャロボス)をティピカと言って販売してるくらいだからね・・・・・(うぽ)。

Bourbon(ブルボン)

同じくエチオピア発生の品種です(英語読みだとバーボン)。文献漁りしてるとブルボンがティピカの親だったり、ティピカがブルボンの親になっていたり、混乱に暇がありません(どっちやねん!!)。派生品種、子供が大変多く、ある意味一番基礎になる品種じゃないですかね。

ブルボン種はその系列品種の中でも最も著名で、その樹勢は高いものの生産性は低いです(実成りが少ない)。病害虫に対しても脆弱ですが、そのカップクオリティーは高く評価されています。

フランスの宣教師がイエメンからブルボン島(現在のレユニオン島)に持ち込んだのが起源で、1700年代にその名にちなんで名づけられました。19世紀中ごろまでは島を出ることはなかったのですが、宣教師達の足跡と共に1800年代中頃、アメリカ諸国やアフリカなど世界的に伝播しました。

1860年にブラジルに到達するのですが、そこから北上し、現在でも生産が行われている中米諸国へ到達。同時に南米でも広がっていきました。その後インドやエチオピアより経由した他品種と交配し繁栄を見せます。なお今日多数のブルボンに似た品種が東アフリカに見られますがそのどれもがラテンアメリカでみられるものとは厳密には符合しないことが分かっています。

現在ブルボン種はその子孫であるカトゥーラ種、カトゥアイ種、ムンドノーボ種にその大半が植え替えられてしまいましたが、エルサルバドル、グアテマラ、ペルーの各国ではまだ栽培が続けられています。

木の特徴は樹勢が高く、葉が小ぶりで、実成がこぶ状になって結実しますね。枝の角度も高く育ちます。新芽はグリーンですが、たまにブロンズもあったような・・・?収量はティピカより取れます。生豆はやや小ぶりでちょっとコロコロしてますかね。でもコロンビアとか一部では結構スクリーンサイズ大きいものもあります。たまに先端がとんがって、細長いやつとかもあってちょっと怪しいのもありますね(どきどき)。

カップは地域によりますが、甘さがありシトラス系のフレーバーが多いですかね?たまにベリー系?かなりいいテロワールでないと難しいですが、フローラル系のフレーバーが現出することがあります(たまにCOEとかで出ますが、かなりレア)。でも基本的にそんなに派手な品種じゃないですね・・・。ナッツとかちょっと青臭いネガティブが出ることもあります。

ブルボンは亜種、変異種、子孫がとっても多いので、まるでみんなのお母さん(大母)。カトゥーラ、カトゥアイ、パカス、SL系、ビジャサルチ、カチモール、イエローブルボン・・・・などなど・・・・。

ブルボンと聞くとエルサルバドルのイメージ強いですねー(だいたいブルボンだものね)。ルワンダ、ブルンジもブルボン種ですが、こちらはBourbon Mayaguezっていうまた違ったタイプです(プエルトリコから渡ったみたい)。

とりあえずこんなところかなー。

品種単体で取り上げていくとややこしくなるので、次回以降はエリア、国単位で紹介していきますです。

よろすく!!

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コーヒーにおいてティピカとブルボンはまさにアダムとイブ!

これぞ種の起源なり!!

遠く旅して再び邂逅する二人かー・・・。

ロマンチックやねー♡