アフリカといえばエチオピア、エチオピアといえばシバの女王・・・。

シバかれないように気を付けたい♡ファナティック三神です。

・・・ということで(?)引き続きの品種編。アフリカの品種に行きたいと思います。

もちろん色々国があるのですが、とりあえず以下の国々を紹介します。

  • ケニア
  • ルワンダ
  • ブルンジ
  • エチオピア

意外と少なめ?

タンザニアの品種はほぼケニアと共通してるし、ウガンダ、コンゴもルワンダなどに隣接しているので、今回は割愛しました。マラウィ、ザンビアは最近あんまり聞かないですね。そのうち盛り上がってくれば紹介するかも。

むー。でも最後のエチオピアがカオスですね・・・。

それではケニアから行きます。そして多分今回はケニアで終わってしまうと思います・・・。Part2はルワンダ、ブルンジかなー。

恒例のWCR様

https://varieties.worldcoffeeresearch.org/varieties

良ければメルカンタもどうぞ

https://www.coffeehunter.com/knowledge-category/about-varieties/

ケニアの主要品種

  • SL28
  • SL34
  • Ruiru11
  • K7
  • Batian

ケニアでは大体上記が一般的ですかね。SL種がメインです。

SL28(エスエルトウェンティーエイト)赤品種

Bourbon-Typicaグループ。エルサルバドルで少し紹介しましたね。ケニアを代表する品種です。ケニア、マラウィ、ウガンダ、ジンバブエで植えられています。矮小種(変異で小型化した)で活力のある木です。カッププロファイル、収量共に優秀ですが、病害虫に特に耐性は持ってません。SL28種はアフリカで最も有名な品種で1930年代に品種選抜されました。中~高標高での栽培に適しており、干ばつによく耐えます。この品種は変わっていて、収穫可能に育ってから数年間もしくは数10年以上にわたってその品質があまりぱっとしないのですが、その後急にカップクオリティーが良くなるという特性があります(ええ!?それは知らなかった!!)。なので、現在のケニアで植えられている木々は大体樹齢60~80年程度の古いものが一般的で、今でも現役でしっかり実を付けるんだそうです(何回もカットバックしてるんでしょうね)。新芽は緑色タイプ。

いやー!これはちょっとトラップですね!今みたいなスペシャルティーのトレンドだと結果が出るまで生産者、こんなに待てないかもしれないですね・・・。別品種に植え替えちゃいそう・・・。

SL28種はかつて存在した有名なScott Agricultural Laboratoriesで選抜された品種で、そのため先頭に“SL”の頭文字が付きます。1935~1939年の間に選抜された個別の木のみにSLの名称がついているようです(期間みぢかいなぁ!!)。42種に及ぶ品種がこのラボで収量、品質、矮小性、病害虫耐性等が研究され、選抜されました。SL28はかつて”Tanganyika Drought Resistant”(タンガニカ矮小耐性種)と呼ばれていた単一の木を1935年に選抜したのがもとになっています。1931年にScott Labs, A.D. Trenchの職員がタンガニカ(現在のタンザニア)より持ち込んだそうで、その記録によるとこの木は干ばつに強く、矮小で病気やペストに耐性があったようです。上記のスコットラボラトリーでの検査の結果、干ばつに耐性があることが確認されました。そしてこの品種はその後、子孫のSL28種にとって代わられるまでケニアに広まりました。

近年の研究の結果だとSL28種はBourbon種系に属する品種ということが分かっています。

カップクオリティーはとてもいいと思います。ケニアのコーヒーはジューシーなシトラス系で明るくなる系統と、カシスやベリーの様にがっちりした重厚なもの(90点つけたくなる系)になるタイプに大別されますが、もともとの品種のクオリティーが良いようです。タイプ違いについては、後はテロワールによるものだと思います。エルサルバドルのDivina ProvidenciaやコスタリカのSL28もケニアほどではないですが、アシディーティーやボディーの出方はやはり似ていますね。

フローラルやエキゾチック系になるという訳ではないですが、甘さも高いのである意味パーフェクトな品種のような気がします。エチオピアで植えてみたらどうなるのかな・・・?うほ。

あ、あと伝説のスコットラボラトリーですが、ちょっと紹介しておきますね。

Scott Agricultural Laboratories(スコット・アグリカルチュアル・ラボラトリーズ)

現在はNational Agricultural Laboratories=通称 NARLと呼ばれる以前のスコットラボラトリーは1922年にイギリスの植民地政府によってケニアに創設されました。農務省に代わって、コーヒー栽培研究結果から得られた技術的なアドバイス、トレーニングを農家に提供することを目的とされました。研究員には昆虫学者、真菌学者、木のブリーダー等各専門家が勤務しており、1934年にコーヒーに特化した24エーカーの施設に移動しました。1913年に建設されたこの施設はサナトリウムで、第一次世界大戦時には病院として使用されており、農務省がこの施設を購入した1922年にスコットランドの宣教師だったHenry Scott医師の名にちなんで“Scott Agricultural Laboratories”と名づけられました。スコットラボラトリーはタンガニカのLyamungo Research Stationと並んで、東アフリカの代表的な研究機関としてその役割を担いました。

ラボでの研究は農園主たちの協力によって運営され、多岐にわたる品種の研究は同ラボの最も重要な目的であり、好ましい特徴を示す様々な木々の選抜が行われていきました。収量の比較、接ぎ木の実験、選定の評価、シェイドツリーの効果測定、土壌保護植物、その他様々な研究も同ラボでの業務でした。1944年にケニア政府はより設備の整った、Ruiru地区より北に20マイルほど離れたJacaranda Estateの380エーカーの施設に研究所を移設しました。稼働は1949年に開始され、1957年にKiambu地区の北部とKisii。1958年にMeru。Kitaleはさかのぼって1938年。1959年にはビクトリア湖岸にそれぞれ支部が創設されました。

SL34(エスエルサーティーフォー)赤品種

Bourbon-Typicaグループ。上記SL28種と同じくScott Agricultural Laboratoriesで1930年代後半に選抜された品種です。スコットラボラトリーの1935年から1939年の間に選抜された品種は冒頭に”SL”の名称が付くのですが、SL34はKabete地方のLoresho Estateから持ち込まれた木を選抜したもので、個人所有の農園から持ち込まれたその苗木には”French Mission”の名がついていたそうです(あ、フレンチミッションが起源なの!)。新芽はブロンズ色タイプ。

French Missionaries(フランス布教団体)はローマカトリックの“Spiritan”(聖霊修道会)と呼ばれる一派にあたり、1893年にケニアのTitaの丘にあるBuraで創設され、レユニオン島で確認されたBoubon種の伝播に関わった布教団体です。Buraで得られた種苗はNirobiの“Saint Austin”と呼ばれる別のFrench Missionariesによって1899年に運ばれ、布教の過程で様々な土地に伝播していきました。これらがいわゆる”French Mission”のコーヒーの起源とみられています。

レユニオン島からの歴史的かつ直接的な伝播から見て、French Mission種のコーヒーはBourbon種の別名ともいえる品種のはずですが、近年の研究によると、SL34種はTypica種に遺伝的に近く、このことからSL34種はFrench Mission起源ではない可能性を否定できないとのことです(ええ!?ここまで書いといて結局違うんかい!!)。

ケニアのコーヒーはほぼ大体、SL28種、SL34種、Ruiru11種が混在するロットなっています。これは水洗設備周辺の農家は100、300世帯などに上ることがあって、参画している個別のエリアが多いため、単一品種でのロット設計が個人農園でないと難しいからです。SL34種の配合が多いファクトリーのものもありますが、やはりカップはテロワールにかなり左右されます。

カップクオリティーはややボディーを伴う酸といった感じです。ほぼSL28種と似たようなキャラクターですが、こちらもうまくいけばカシスやベリー系が発現して類まれなカップになる可能性もあるかもしれませんね。

Ruiru11(ルイルイレブン)赤品種

F1-Hybrid系品種。Ruiru11種は矮小種で収量が多く、ペストや病気に耐性を持つ品種として知られています。早生らしくなんと植えてから2年で収穫可能になるそうです(はや!!)。1968年に蔓延したCBD(Coffee Berry Disease)によって年間生産量の50%を失ったケニアでは、この病気に早急に対応することが望まれ、1970年代にその名前のもとともなったRuiru地区の研究所で、CBDに対抗できる品種の育成が強力に推し進められました。そうして1985年にリリースされたのがRuiru11種でした(・・・結構時間かかっとるけど・・・)。

まずブリーダーは密植が可能であるようにコンパクトな木であることを重視しましたが、アフリカで選好されていたカップクオリティーの高い木は背の高い樹勢の品種でした。そこでブリーダーは長い年月をかけて様々な品種を掛け合わせることで、それぞれの品種の良い部分を集積させるComplex Hybridと呼ばれる交配を行いました。この過程で生まれた品種はCBDの耐性をRume Sudan種、Timor Hybridの各種、K7種等から獲得し、高いカップクオリティーをN39種(また新しいのでてきたな・・・)、SL28種、SL34種、Bourbon種から受け継ぎました。

そしてこの品種を父方として(花粉側ってことかな)、さらに母方の品種をもう一回交配(F1交配)させました。

母方の品種は矮小種(ドワーフ)であることが前提になり、同じくCBDとさび病に耐性のある品種が望まれました。数種のカチモールのラインから選別され、その中にはCatimor129種(別名Nyika。マラウィやジンバブエなどに植えられている、Colombia種(バリエダコロンビア)種に連なるカチモール)も含まれていました。

こうした経緯からRuiru11種は“Composite Variety=複合品種”とも呼ばれています・。

最終的に樹高の高い父と矮小種の母を掛け合わせることで、コンパクトでCBD、さび病に耐性があって、収量が多く、頑丈な木のコーヒーが生まれました(いいことづくめですね・・・)。しかしこのF1種の作成には手作業での受粉が必要なため、多くの種子を用意することが難しく、いまだに農家の需要に応えきれてない状態です。

Ruiru11か・・・。さすがに単体でカップしたことないですねー。大体のケニアのロットに記載がありますが内訳は5%、多くて10%位です。農家の数が多いのでロットごとの正確な配分把握はちょっと無理そうですね・・・。SL28、SL34のどちらかが主体で、Ruiru11はほんのちょっと入ってるようなパターンですね。考えてみるとボルドーのワインに似ていますね。カベルネ、メルローあたりが主体で、プティベルドが少量含まれる・・・。なんかRuiru11はプティベルドみたいですね。うぽ。

Nyeri地区のラボには実験用に植えられていたので、頼めばカップできたかもしれないですねー・・・。今度行くことあったら頼んでみようかなー?

ちなみにRuiru11の数字の11にも意味があって、先頭の1は“一回限りの交配=F1(F1種は後代で変異してしまうので一代限り)”を意味して、次の1は公開順を示しています。これからするとRuiru11種はケニアで初めて公開された“F1”ということになるみたいです。

K7(ケイセブン)赤品種

Bourbon-Typicaグループ。Bourbon系品種になります。K7種はなんでも若い枝が横に伸びて、枝垂れるので見た目で判別しやすいようです。CBDとさび病に耐性があり、より被害が発生しやすい低標高で植えられてるケースが多いです。そしてその耐性故近年のケニアやタンザニアにおいてのブリーダープログラムで広く使用されています。

1936年にリリースされ、オリジナルの木から5世代選抜されてケニアに広く流通しました。なお選抜を行ったのはもちろんスコットラボラトリーです。

Muhoruohi地区にあるLegete農園のフレンチミッションが起源とみられていて、1939年にオーナーであったR.H Walker氏が選抜した2つのフレンチミッション木のうちの一つが後年にK7と命名されました。数年間はさび病に対して免疫があることを示しましたが、その後免疫を失ったようです(あれ?結局耐性ないの?Tolerantって書いてあるからちょっとは耐えるのかな?)。

K7・・・。まれに品種の内訳で見ることがありますが、ほとんど見ないですね。スペシャルティー系だとRuiru11よりマイナーになってるかも。でも低標高タイプだったら仕方ないよね。NyeriのTekangu農協のTeguファクトリーのロットに入ってたこともあったかな・・・?

Batian(バティアン)赤品種

Hybrid系品種。3、4年くらい前にケニアでハイブリッド種の植え替えが進んでいるという情報が産地より入り、クオリティーは大丈夫かなー・・・?とみんなすごく心配した覚えがあります。たぶん今でもカップクオリティー心配している人がいると思います。Batian種もComposite Varietyの一つで、上記Ruiru11の5世代後=F5の品種(初代を含めると6世代目)を父方として、3種類の品種の掛け合わせで誕生しました。誕生までにはSL28、SL34、Rume Sudan、N39、K7、SL4、Timor Hybridの各種が交配されています(多いなー・・・・)。

CBDに耐性があり、さび病にも少し耐性があります。樹高が高い木はカップが良いものの、病害虫に弱かったりするのですが、このBatian種はカップも良く、病害虫に耐性があるので、品質重視の小規模生産者などに向いているようです。

Batian種の構成比率の多い物も増えてきましたが、カップはまだそんなに素晴らしいものに出会ったことはないですね。通常のシトリックでジューシー、普通にケニアって感じです。今後テロワールが適合してくるともっと良いものが出てくるかもしれませんね。

ちなみにDormanのスタッフさんに教えてもらったんですけど、“Batian”はケニア山の最高峰の名称で、こうしたことからかなり期待を込められている品種のようですね。

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ケニアはこんなとこですね。

アフリカは品種の数がそれほど多く分布してないので、南米、中米に比べると種類がまだ少ない方ですね(エチオピアはカオスだけど・・・)。

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幾多の失恋を乗り越えて知る愛の複合的要素!!

これがThe Composite Loveか!!

くじけない!!俺のLoveはSL機関車だぜ!!

♪Love Train♪戻れない~このまま君を連れ~・・・・・♪ぐほ・・・。