Coffee Fanaticみかみりょうです。

前回から始まった品種シリーズ。長い旅路になりそうです・・・。

まずは南米から始めてみたいと思います!!

さてどれほどのボリュームになるか・・・。

・・・とりゃー!!

南米の主要生産国

  • ブラジル
  • コロンビア
  • ペルー
  • ボリビア
  • エクアドル

まずはこんなところかな?

Brazil(ブラジル)

Brazilian Naturalのカテゴリーにある通り、非水洗式世界最大の生産国。品種はそらもう・・・いっぱい種類あるけど、とりあえず代表的なところをピックアップします。

  • Mundo Novo
  • Bourbon
  • Yellow Bourbon
  • Red/Yellow Catuai
  • Acaia
  • Topazio
  • Canario
  • Obatao
  • Red/Yellow Icatu
  • Red/Yellow Catucai
  • Rubi
  • Catigua

いきなり多いな?結構同じ品種でも通し番号があって数種バリエーションが存在します。それでは一つずつ調べていきましょう!

Mundo Novo(ムンド・ノーヴォ)赤品種

Bourbon-Typicaグループ。ブラジルでは最も代表的な品種になるのではないでしょうか?Bourbon種とTypica種の自然交配で誕生しました。1943年にサンパウロ州のミネイロ・ド・ティエテで発見されたそうです。Novo Mundoという地域で育成していたらしくそれからMundo Novoになったみたい。確か新世界?って意味だったような・・・。

IAC(Instituto Agronómico de Campinas)/カンピーナスの栽培試験場でselection(選抜)され、1952年にブラジルの生産者に広まっていきました。中米、アフリカなどにも紹介されましたが、そちらの方は樹高が高いのが嫌気されたためあまり広まらなかったみたいです。

木は大きく、カップはまあまあ、収量は多く取れます。植えてから3年で収穫可能みたいですね。味はブラジルの物しかカップしたことないからな・・・。キャラメルとかナッツって感じかな?ぼんやりした味・・・。まあ普通ですね。

Mundo NovoにCaturraを掛け合わせたものがCatuaiになります。

あ、あとYellow Mundo Novoもあるみたいですが、あんまり聞いたことがないですね。

Bourbon(ブルボン)赤品種

Bourbon-Typicaグループ。前回ご紹介しましたね。一応ブルボンも植わってるのですが、あえて“Red Bourbon”と言われています。これはブラジルではYellow種(実が黄色い)が多いので区別される必要があるためです。

・・・どちらかというと後述のYellow種がブラジルでは一般的になってきましたね。

Yellow Bourbon(イエロー・ブルボン)黄色品種

Bourbon-Typicaグループ。BourbonとYellow Typicaの交配種とみられているそうです。コーヒーの木には実が黄色になる品種もあって、赤い品種でも祖先の中に黄色い種がいるとたまに先祖返りして黄色に色づくことがあります(赤と黄色が一つの木で混じることもある)。1871年にサンパウロ州のBotucatu地域でティピカの木が黄色に色づき、これがYellow Botucatu(いえろーぼつかつ)と名づけられました。このYellow Botucatuと通常のRed Bourbonが自然交配して生まれたのがYellow Bourbonとなります。

発見後は特に収量も多くなく、あんまり広まらなかったそうです(その当時はカップより収量とれるかが重要でした)。スペシャルティーコーヒーの機運が高まり、ここ最近で採用が多くなりました。

たしかYellow Bourbonもかなりバリエーションがあったような気がします。今ではブラジルのスペシャルティーの有力な品種ですね。大体Yellow BourbonかYellow Catuaiじゃないでしょうか?

Yellow種はチェリーを食べてみるとわかるのですが、刺激が少なく果肉の甘さがRed種より強いです。カッププロファイルもRed種より甘い場合が多いです。甘さに傾倒しているのでフレーバーは単調になりやすいかな?

Red/Yellow Catuai(カトゥアイ)赤/黄色品種

Bourbon-Typicaグループ。Mundo NovoとCaturra(カトゥーラ。また別編で紹介します)との交配種で上記IACによって作られました。小粒でBourbonより収量が多く、さらに約2倍の密植が可能です。木が丈夫でやや小ぶりなため収穫しやすいもののさび病(コーヒーの天敵。黄色い粉様の菌類で葉を枯らします)に弱い特性を持ちます。

1949年に誕生したCatuaiには“Very Good”という意味があるそうですが、カップクオリティーは“Good”程度とみられています。赤、黄色と様々なバリエーションがあり、初期はH-2077という品番で呼称されていました。その際はYellow BourbonとMundo Novoが交配されたようです(なので赤、黄色があるのね・・・)。1972年にPedigree Selectionという品種選抜の後にブラジル全土に紹介され、収量の高さが評判になりました。Catuaiは多くのラインナップがありますが、中米に紹介されたラインついては特に収量はCaturraと変わらなかったようです。しかしながらホンジュラスにおいては生産量のおよそ半数がCatuaiとみられています。

中米でもCaturraに並ぶ主力品種ですよね。個人的には好きです。Catuai♡。Bourbon、Caturraよりグラッシー、ナッティー出にくいと思います。小粒で密度も高く酸も印象いいですね。大きさは小さいものの、たまに異形のエレファントビーン(Elephant Bean)があったりするところは、ケニアなどのSL種にも似たところがあるように思います。

レッド種で144、99などのバリエーションがありますが、これ以上はポルトガル語が読めないので許してね♡

Acaia(アカイア)赤品種

Bourbon-Typicaグループ。Mundo Novoから派生したとみられています。Acaia Cerrado(アカイア・セハード)とも呼ばれるみたいですね。トゥピ・ガラーニ語(どこの言語?)で“Great Fruits=大きい果実”という意味があるみたいです(偉大な方じゃないのね・・・。)。1977年にブラジルで普及し始めました。

実は大きく深紅に色づきます。特に標高800m以上で良好なカッププロファイルを示しますが、ブラジル以外ではあまり普及していません。根本側が広い三角形を形成する樹勢がよく取られ、均一に日光を採取するのがよいようです。収量はBourbonより多いのですが相変わらずさび病には弱いみたいです。

味は通常のブラジルに比べて酸が明るいようです。しかしファナティックはあまり覚えていません・・・。えへ♡

Topazio(トパシオ)黄色品種

Bourbon-Typicaグループ。ミナジェライス州のFazenda Passeioとかでよく見たかなー。1960~1970年代にかけてIACによりもたらされました。Mundo NovoとYellow Catuaiの交配種にさらにCautaiを戻し交配させて誕生しました。

??なんかソースによっては親がRed Catuaiだったり、Yellow Catuaiだったりと情報が一致してないな・・・?でもたぶんYellow Catuaiに掛け合わせたんだと思います。

木の形状とカッププロファイルはCatuaiに似ているようです(2回も交配させてればそらそうだよね・・・)。樹勢はCatuai同様低く育ちますが体力があり、豊作後の収量があまり落ちません。(ブラジルには表作、裏作の周期があるのですが、裏作でもあまり収量が落ちないという意味です)

実は黄色で、Topazioは宝石のトパーズを意味しています。熟度の進行は割と均一みたいです。収穫しやすいですね。

カップは結構酸が明るくて軽快だった印象があります。Good!!

Canario(カナリオ)黄色品種

Bourbon-Typicaグループ。南ミナスとモジアナの境に近い、Grama Valley(グラマの谷)でファナティックは出会いました。Fazenda Lalanjal (ラランジャウ=オレンジという意味)だったかな?Canarioは小鳥のカナリアから来ていますです。Bourbonの自然変異によって生まれたとみられています。イエロー種で黄色く色づき、収量は親のBourbonより多いです。

Yellow Bourbon同様、病害虫への耐性があまりなく、さらに樹勢が華奢なため、風に弱い側面もあります。

味はBourbonより酸が明るくバランス良く仕上がっています。シトラス系の風味があった記憶がありますね。Good!!

Obata(オバタ)赤品種

Timor Hybrid 832/2 xとVilla Sarchi CIFC 971/10との交配種。祖先にロブスタが入るハイブリッド品種ですね。名前はオバタンって言ってような・・・?IACのPediegree Selectionによって選抜され、2000年より普及が開始されました。2014年にはコスタリカにもリリースされたようです。さび病に耐性があるようです。Red種。

Timor HybridとVilla Sarchiはそれぞれアジア編と中米編で詳しく説明したいと思いますが、軽く触れておきます。

Timor Hybridはアジアのティモールで発見された、C.Arabica:アラビカ種とC.Canephoraカネフォラ種(ロブスタ)の自然交配で誕生した品種です。これらをハイブリッド品種といいます。本来アラビカ種とロブスタ種は種が違うので交配しないのですが、神のいたずらで誕生しました(あら♡)。ロブスタは病害虫に強いので、その要素を持ったこの品種の子孫はその後現在様々な交配を経て主流になりつつあります(特にコロンビア、インドネシア、ホンジュラスで活躍中)。またアジア、中米編でしっかり考察します。

Villa SarchiはBourbon-Typicaグループで、Bourbonの変異種です。Caturraと兄弟ですね。確かコスタリカのSarchi(サルチ)村で発見されたので“Villa Sarch”と名付けられました(サルチ村・・・通ったことあったなぁ)。高地に適合でき、また木が強いので高標高での栽培に向いています。個人的にカップは兄弟のCaturraよりもいい印象です。酸が明るめで、実も締まって、ナッティーにもなりにくいと思います。ニカラグアの生産者は”Elite Caturra”って言ってましたね。ハイブリッド種ではCaturraとの交配種の総称がCatimor(カチモール)といい、特にインドネシアの主力品種になっています。Villa Sarchとの交配種はSarchimor(サルチモール)と呼ばれます。この品種もまた中米の時に改めて紹介しますね。

でObataですが、ファナティックはカップしたことないかも。でも巷で見ることは今ではあんまりないですね(あらあら)。まあ普通(特にネガティブなし)だと思います。

Red/Yellow Icatu(イカトゥ)赤/黄色品種

Hybrid品種。やべ。こっちのほうをObataより先に紹介すべきだった。長らく貶められていた(カップクオリティーがよくないと)ハイブリッド種ですが、数年前のブラジルCOEでなんと入賞しました!これは歴史的な瞬間でしたね。C.Canefora:カネフォラ種とRed Bourbonとの交配種をさらにMunodo Novoに掛け合わせて戻し交配してあります。IACにより生み出され、1990年代初頭にリリースされました。・・・なんか染色体を培養して二倍体にしたのを掛け合わせたとかなんとか難しいこと覚えたような・・・。まあ要は無理やり掛け合わせたということです。

なおこのRed IcatuをYellow Bourbonにさらに掛け合わせたのがYellow Icatuになります。

収量が多く、さび病に耐性があります。味は・・・。あんまりカップしたことないなぁ・・・。でもCOEのサンプルで出たときにカップしてるから、ちゃんとした標高とテロワールがあれば明るい酸と甘さが出ると思います。もはやハイブリッドだからっていう違和感は味にはあんまりでないと思います。これはホンジュラス等で植えられているカチモール系のハイブリッド種も高い標高だと結構いいフレーバーや酸が出ているのと同じかもしれません(環境がコーヒーを育てるのだ!!なんつって)。

Red/Yellow Catucai(カトゥカイ)赤/黄色品種

Hybrid系品種。あれさっき出たじゃん?・・・と思いきやよく見てみると・・・・ん?“Catucai”。・・・カトゥイです。ややこしーねー。このCatucaiはブラジルでは結構見かけます。主力品種だと思います。上記のIcatuとCatuaiを交配させたハイブリッド品種です。これもRed/Yellowのバリエーションがあります。余談ですがRedはブラジルではVelmelho(ヴェルメーニョ)。YellowはAmarelo(アマレロ)といいまふ。なのでカトゥカイ・ヴェルメーニョ or カトゥカイ・アマレロといいます。

木が丈夫で風に強くさび病にも耐性があります。そのほかPhormaやAscochytaなどの菌類の病気にも強いです。実はかなり均一に色づくので、収穫時の熟度は均一になりやすいですね。密植OK。

味は・・・。まあカップする機会多いけど、“The Brazil”って感じかな(適当・・・)?特に違和感ないですね。親のCatuaiにやはり似ていると思います。結局テロワール=マイクロクライメット次第ですな。

Rubi(ルビ)赤品種

Bourbon-Typicaグループ。南ミナス州のアルフェナスあたりのCanta Galo(カンタ・ガロ)っていう農園で栽培されてました。実が真っ赤な色でルビーみたいだから、おそらくこの色から名づけられたんでしょうね。親はMundo NovoとCatuaiとみられています(両方ともBourbon系ですね)。ですがなぜかHybrid品種とされていますね?なんでだろ?Catucaiの間違いかな?

・・・あ、でも親はCauatiだなー。どうなってんだろ?

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3036114/

(Table 1参照)

実は普通サイズで赤く色づき、樹勢は低め。1000m以上が推奨高度みたいです。間近で見ましたが、結構実成はよかった印象です。熟度も結構そろってます。

味は甘さが強くて、ボディがあり、酸は控えめだったように思います。

Catigua(カティーグア)赤品種

Hybrid系品種。CatuaiとTimor Hybridとの交配種で、ミナジェライス州のEPAMIGという会社で作られたようです、デビューは1980年代。かなりさび病に強い特性があるようです。さらに根腐れ病のNematodes(ネマトーデス)にも強いみたい。Red種で結構実成が多く収量もとれそうですね。コスタリカにも紹介されているようです。

ちなみに病害虫の有名どころはCoffee Berry Borer、CBD、Leaf Rust、Ojo de Galo、Nematodes、Phormaあたりですかね。

Catigua・・・初めて聞いたなー。今年のブラジルCOEで出ていたので調べてみました。味はどうなんですかね?・・・OK?・・・ま、大丈夫でしょう。

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とりあえずこんなところかしら(汗)。

南米でまとめようと思ったらブラジルだけで終わってしまったずら。あべし!

でもこれもほんの一部というのがまた恐ろしいな・・・。

ブラジルだからか特に最近はイエロー色の品種が多いです。やっぱりカナリアンイエローだからかな?

新しかったり、メインじゃない品種はソースが少なくて大変だわさ。とにかくブラジルはMundo Novo、 Red/Yellow Bourbon、Red/Yellow Catuai、Red/Yellow Catucaiあたりを抑えとけば十分ですかね。

次はコロンビアかなー?できればペルーとかボリビアとかもまとめたいけど・・・。コロンビアも種類多いからなー。無理かなー?(げふ)。

そういえばコロンビアはInmaculadaプロジェクトがあったな・・・。

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種族を超えた真実の愛!!

幾多の試練を乗り越えたHybrid種はコーヒーにおける愛の結晶なのだ!!

ろまんてっく!!

うっきゃー♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡