こんにちは!!Islands Fanatic三神です!!
引き続き、インドネシアのテロワールをご紹介していきたいと思います!!
下巻♡では以下の島々の地域と銘柄を取り上げてみました!!
いやーインドシアは多彩ですね!
下巻で紹介するテロワール
【目次】
【Java島】
Java Barat (West Java) Province
- Bandung Regency
- Cipanjalu
- Ibun
- Kamojang
- Pangalengan
- Cianjur Regency
- Pacet
- Garut Regency
- Ciela
Java Timur (East Java) Province
- Bondowoso Regency
- Ijen
- Mojokerto Regency
- Trawas
- Probolinggo Regency
- Kurucil
【Bali島】
Bali Province
- Bangli Regency
- Kintamani
【Sulawesi島】
Sulawesi Selatan (South Sulawesi) Province
- Enrekang Regency
- Kalosi
- Gowa Regency
- Toraja Utara (North Toraja) Regency
- Tana Toraja Regency
- Tiroan
【Nusa Tenggara Timur諸島】
Nusa Tenggara Timur Province
- Ngada Regency
- Radabata
- Wajamala
- Radabata
Java Island
コーヒー伝播の歴史の上で大変重要な場所で、インドネシアの首都ジャカルタを擁するのがJava島ですね。Typica種は西Javaのジャカルタを経由してアムステルダムに運ばれ、Java種(AbyssiniaまたはLong Berryとも呼ばれる)は東Javaを経由。Geisha種の親戚のUsda762種は西Javaの都市Borgorを経由していきました。
結構エチオピア直系の品種が通過していったこともあり、Javaのコーヒーのアピアランスは長細いLong Berry形状をしていますね!生産処理はWet Hullよりも通常のWashがベーシックな生産処理になると思います。Javaのスマトラ式はカップしたことないですね。
このJavaのArabicaコーヒーがいわゆるモカジャバブレンドのJavaに当たります。産地として有名なのが西Javaと東Javaで、西はBogor(ボゴール)の東からBandung(バンドゥン)の南にかけて、東はSurabaya(スラバヤ)の南からIjen山にかけてのエリアが主な生産地ですかね?両者は東西に大きく離れていますね!
Java Barat (West Java) Province(ジャワ・バラット)
- Bandung Regency(バンドゥン)
- Cipanjalu(チパンジャル)
- Ibun(イブン)
- Kamojang(カモジャン)
- Pangalengan(パンガレンガン)
- Cianjur Regency(チアンジュール)
- Pacet(パチェット)
- Garut Regency(ガルート)
- Ciela(チエラ)
Java Timur (East Java) Province(ジャワ・ティムール)
- Bondowoso Regency(ボンドウォソ)
- Ijen(イジェン)
- Mojokerto Regency(モジョケルト)
- Trawas(トラワス)
- Probolinggo Regency(プロボリンゴ)
- Kurucil(クルチル)
【現地語の意味】
Ibun=母
Barat=西
Timur=東
西Javaの銘柄達
特にどの銘柄がという訳ではなく、ちょっと前にJavaのコーヒーが注目されることがありました。しかしここも小規模生産者が主で、だいたい農協やコレクターが管理しているため、トレーサビリティがちょっとよくわからんのが実情ですねー。COEは2021年の受賞が多かったのですが、2022年になると途端にAceh一色になったため、1ロットのみの入賞になります。ただ実績や自分の経験から考えると、西Javaの方が東Javaより品質はちょっと良さそうな雰囲気を感じます。結構上位入賞していますが、一般に流通している銘柄とかはちょっと知らんですな。
COEでは、西JavaはAcehの次に入賞実績が多いエリアです。
【COE2022】
- Frinsa Weninggalih Farm/ Yasmin Nabila Salsabila (Pangalengan, Bandung)
- フリンサ・ウェニンガーリ・ファーム(農園)/ ヤシン・ナビラ・サルサビラ
【COE2021】
- #2. Ibun Ita/ Ita Rosita (Ibun, Bandung)
- イブン・イッタ(地名、人名)/ イッタ・ロシータ
- #5. Ibun Yudi/ Yudi (Ibun, Bandung)
- イブン・ユディ(地名、人名)/ ユディ
- #8. Kamojang/ Ahmad Vansyu (Kamojang, Bandung)
- カモジャン(地名)/ アーマド・ヴァンシュ
- #13. Malabar Mountain Coffee/ Muhammad Irwan (Pangalengan, Bandung)
- マラバール・マウンテン・コーヒー(社名)/ ムハマンド・イルワン
- 住所は事務所所在地?
- マラバール・マウンテン・コーヒー(社名)/ ムハマンド・イルワン
- #14. Baru Dadap Petak 46/ Saeful Hadi (Cipanjalu, Bandung)
- バルー・ダダップ・ペタク46(社名?)/ サエフル・ハディ
- #19. Gravfarm Sukaratu/ Gravfarm Indonesia (Bandung)
- グラバーム・スカラトゥ(社名?)/ グラバーム・インドネシア
- #20. Papandayan/ Enung Sumartini (Ciela, Garut)
- パパンダヤン(農園?)/ エヌン・スマルティーニ
- #22. LPE Kelola Agro/ Setra Yuhana (Ibun, Bandung)
- LPE・ケローラ・アグロ(社名?)/ セルタ・ユハナ
- #23. Sarongge/ Santoso (Pacet, Cianjur)
- サロンゲ(村名)/ サントソ
西Javaを経由したUsda762種は出自がGeishaと同じMizan Tefari地区から伝播したのですが、インドネシア国内でのSelectionが独自に進行しました。この所為なのかはわかりませんが遺伝情報が近いにも関わらず独自のキャラを持っています。・・・んでもって全くフローラルな品種ではないですね。残念。
東Javaの銘柄達
いやー、東はなじみがなくてよくわからんですね(笑)。うへへへ。
東JavaのJember(ジェンバー/ジェンベル:品種の名前でも有名)市には研究機関であるICCRIの本拠地があり、品種開発、病気の研究、ファーマーサポート、トレーニングプログラムの立案などを行っています。
東JavaもCOE2022では1ロットのみ入手しています。
【COE2022】
- #15. Ijen/ Dandy Dharmawan (Ijen, Bondowoso) COE22 #15地名
- イジェン(地名)/ ダンディ・ダールマワン
【COE2021】
- #4. Ijen Lestari/ Dandy Darmawan ((Ijen, Bondowoso)
- イジェン・レスタリ(社名)/ ダンディ・ダールマワン
- #10. Lereng Gunung Argopuro Krucil/ Dinul Haq Sabyli (Mt, Argopuro area, Krucil, Probolinggo)COE21 #10地名?
- レレン・グヌン・アルゴプロ・クルチル(地名?)/ ディヌル・ハク・サビリ
- #15. Ketapanrame/ Wardoyo (Trawas, Mojokerto)
- ケタマランラメ(農園?)/ ワルドヨ
・・・・・なんかオーナーが個人なのか法人なのかわかんなぁ・・・・(/・ω・)/。名前がダンディなDandyさんはCOEに2回入賞していて、2021年は4位とかなり上位に入ってますねー。
西東共に生豆の形状はロングベリーだけど、フローラルな感じのコーヒーはないですね。ただCOE2021年のカッピングでTypicaと書かれたロットが、ナッティーなJava種みたいなフレーバーを持っていたので、しっかり発掘して磨けば、結構いい線行くかもしれませんなぁ・・・(‘ω’)。
Javaのテロワールは西が Bandoung、東がIjen山という感じですかね?コーヒーの味わいはややナッティーでそれほど酸が強くなく、質感があって甘さもほどほどあるバランスタイプのイメージがあります。中米とブラジルを足して2で割ったような感じかしら?Ethic Earthyは全くありませんので安心(?)です。西Javaの方が若干クリーンで酸が明るくなるような印象があり、東Javaは質感が重たいイメージがあります。
Bali Island
Java島の東に隣接しており観光地として有名なBali島ですが、意外とコーヒーの知名度もあり、ハイコマーシャル~ベーシックスペシャルティぎりぎり(?)くらいのクオリティーがあったりします。Washが多いですかね?Wet Hullはほとんどないと思います。アピアランスはかなりきれいです、中米のグアテマラ・AntiguaのBourbon種のロットみたいな、生豆はきれいなグレーンで小判型のスクリーンを持っていることが多いと思います。見た目はすごくおいしそう(笑)。
Bali Province(バリ)
- Bangli Regency(バンリ)
- Kintamani(キンタマーニ)
Baliの銘柄達
COEでは2021年に1ロットだけ入賞しています。
【COE2021】
- #17. Batukaang/ I Wayan Parum (Kintamani, Bangli)
- バトゥカーン(農園?)/ イ・ワヤン・パルム
Kintamaniはよく聞く地名ですね。最近有名な〇aragon Drip Standの〇の玉を連想しますが、関係ありません(笑)。
【なじみのある銘柄】
- God Mountain (Kintamni, Bangli) Batur山麓
- ゴット・マウンテン(ブランド名)
God Mountain・・・バリ・アラビカ神山・・・。コーヒーの名前に山をつけることはプレミアムグレードではよくありますが、まさかGod Mountain(神の山)とは・・・。初めて見たときは笑いましたね。・・・どんどん強そうになっていくコーヒーの山たち・・・・(‘ω’)。・・・次の山はどうなるの!?・・・・味わいはやっぱり中米みたいな感じがしたような・・・・?たしかUSフーズさんが扱ってたかと思います。
BaliのテロワールだとKintamani地区が有名ですね。まあ小さい島なので、そんなに多くのバリエーションはないですねー。コーヒーの味わいは、本当に中米の水洗式みたいな感じです。ややナッティーで青さもありますが、結構バランスが良いので、通常使いには良いコーヒーかもしれません。酸の感じもグアテマラのAntiguaやAcatenangoなどに似ていると思います。
Sulawesi Island
マンデリンと双璧をなすインドネシアコーヒーといったらSulawesi島のトラジャですかね?昔はCelebes(セレベス)島と言われたこの島は、日本ではKey Coffeeさんが心血を注いだ産地として有名です。そのコーヒーはToarco Torajaとして流通してますね。有名なエリアだとEnrekang県のKalosiや昔のGowa王国があったGowa県、そしてTana Toraja県あたりですかね?Sulawesi島は船のような特徴的な高床式家屋が有名で、KeyさんのToarco Traja(トアルコ・トラジャ)のロゴにもなってますね!
Sulawesi Selatan (South Sulawesi) Province(スラウェシ・セラタン)
- Enrekang Regency(エンレカン)
- Kalosi(カロシ)
- Gowa Regency(ゴワ)
- Toraja Utara (North Toraja) Regency(トラジャ・ウタラ)
- Awan Rante Karua(アワン・ランテカルア)
- Tana Toraja Regency(タナ・トラジャ)
- Tiroan(ティオラン)
【現地語の意味】
Selatan=南
Keyさんは地名であるKalosiやTorajaを商標登録しているので、他の商社やインポーターは遠慮してこの名称を用いていません(・・・・他国の地名を商標登録して大丈夫なのかしら・・・?)。しかし海外的にはSulawesiとして認知されているので、あんまりTorajaという記載は海外ロースターで見ることはありませんねー。
Sulawesiの銘柄達
生豆はやや縦長の形状で大きい粒ですね。Wet Hullでの生産処理もありますが、通常の水洗式であるWashedでのロットもありそうです。COEではナチュラルのロットも見られますが、トラジャのナチュラルなんて聞いたことありませんね!!2022年はAcehだらけにだったので、入賞はありませんでしたが、2021年は4ロットが入賞していました。
【COE2021】
- #9. Topidi/ Daeng Halim (Gowa)
- トピディ(村名?)/ ダエン・ハリム
- #11. Tudori/ Daeng Balengkang (Enrekang)
- トゥドーリ(村名、会社名)/ダエン・バレンカン
- 記載はTopidiだが、関連農園のTudoriと混乱している模様
- #12. PT Sulotco Jaya Abad/ Samuel Karundeng (Tiroan, Tana Toraja)
- PT・スロトコ・ジャヤ・アバド(社名)/ サミュエル・カルンデン
- #18. Angin-angin/ Indo Pole (Latimojong, Enrekang)
- アンジン・アンジン(村名)/ インド・ポール
- Tudori Coffeeがサポート
【なじみのある銘柄】
- Sulotco Estate Awan Rante Karua (Awan Rante Karua, Toraja Utara)
- スロトコ・エステート・アワン・ランテカルア
- Toraja Kalosi (Kalosi, Enrekang)
- トラジャ・カロシ
- TOARCO TORAJA
- Sulawesi Arabica (Kalosi, Enrekang)
- スラウェシ・アラビカ
Rante Karuaは丸紅さんが扱っていた銘柄ですね。バックマークがカラフルでおしゃれだった記憶があります。生豆はたまーに白くなっちゃってることもありましたが、結構キャラクターが立った良いコーヒーでした。名物の麻袋臭はばっちり付いてしまっているのですが、これもまたスラウェシ名物と言えなくもないですね(笑)
Toraja KalosiはKey CoffeeさんのいわゆるTOARCO(トアルコ)になります。上級ロットでは滑らかな質感と甘さがあって白桃なような風味があったと記憶しています。ちなみにKeyさんはTOARCO(TOraja ARabica COffee)をアメリカの巨人George Howell Coffeeにも販売しています。やっぱり品質が良いのでしょうね!
Coffee Review
https://www.coffeereview.com/review/sulawesi-toraja-toarco/
Sulawesi Arabicaはワタルの大阪でもともと扱っていた気がします。質感がやはりなめらかでしたねー。
SulawesiのテロワールはやはりEnrekang県やTana Toraja県が代表的ですかね?コーヒーの味わいは意外とボリビアに似たような甘さと酸の構成になっており、ぽわぽわしたマウスフィールで、スマトラ系統は違った滑らかさを感じます。Wet HullでもいわゆるマンデリンのようなEthic Earthyは感じられませんが、白桃的なニュアンスがあります。ただ残念なのが麻袋臭問題で、Sulawesiではコーヒーの麻袋の上で乾燥工程を行う事があるので、結構な確率でBaggyが発生します。まあ、イエメンとスラウェシは麻袋臭込みでテロワールとも言えなくもないですけどね!!うほほ!
NTT (Nusa Tenggara Timur)
NTT・・・。NIPPON TELEGRAPH AND TELEPHONE CORPORATIONではなく、
Nusa Tenggara Timur(ヌサ・テンガラ・ティムール)諸島の略になります。いやー、全然知らんぞ、こんなとこ・・・・(*´▽`*)。
位置的にはSulawesi島の南、東ティモールの西に浮かぶ島々ですね。インドネシアは色んなところでコーヒーが栽培されているんですね!!
Nusa Tenggara Timur(ヌサ・テンガラ・ティムール)
- Ngada Regency(ンガダ)
- Radabata(ラダバタ)
- Wajamala(ワジャマラ)
- Radabata(ラダバタ)
NTTの銘柄達
COEは1ロットだけ2021年に入賞しています。
【COE2021】
- #25. Wajamala/ Marselina Walu (Radabata, Ngada)
- ワジャマラ(村名)/ マルセリーナ・ワル
・・・・もちろんなじみある銘柄などもなく・・・・。
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NTTのテロワール??
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全くわかりませーん!!!!(/ω\)
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こんなとこかな?
やっぱりテロワール編は時間がかかるなぁ・・・・。
検索スキルが上がっているのはうれしいのだが、掘れば掘るほど情報が出てくるのでとりとめがなくなってきちゃった♡うぺぺぺぺ。
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散り散りの島たちはまるで私の心のよう・・・・
幾千にも分かたれた私の気持ちは一体どこへ・・・・?
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そうだ!!逝こう!!Javaへ!!
あそここそ私たちの愛の始まりの地!!
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愛しのMokaちゃん!!!
Javaの港で貴方を持ってるわーん♡♡♡♡♡
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ざぶーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!(`・ω・´)