こんにちは!!Islands Fanatic三神です!!
いやー、やっとこさブログの執筆に時間が取れたと思ったらやっぱりテロワール編は時間がかかりますなぁ・・・・。地図の作成は早くなりましたが、州や県、郡などにどの村が紐ついているのかを特定するのがめっちゃシンドイんですよねー・・・・。
コーヒーの生産地域のくくりは県やエリアをまたがっていることが多いので、結構めんどくさいんです。うぺぺ。
・・・・・・
ということで今回はインドネシアに逝ってみたい(笑)と思います。
文字数が12,000を超えてもうたので(死)、上下巻でお届けしますー。
上巻はインドネシアの生産形態とSumatra島・・・。
下巻はJava島、Bali島、Sulawesi島、NTT諸島・・・。
です!!
・・・・・スマトラのウエイト重!!!さすがスマトラの虎ですね!!(スタバ愛好家)
Indonesiaの生産形態
日本ではマンデリンやジャワ、トラジャなどの銘柄でおなじみの国ですが、近い割にはあんまりそのテロワールにはピンと来ないかもしれませんね。生産量は世界第4位の約1200万袋です。
2008年のコロンビアの全国的な植え替え政策から回復するまでは、インドネシアが第3位の位置づけでしたが、生産内訳は90%がロブスタ種なので、アラビカ種の生産量は意外と少ない国ですねー。まあそれでも120~130万袋なので、アラビカだけみるとコスタリカよりちょっと少ないくらいですかね?マンデリンやトラジャに代表されるようにアラビカ種は割と高額の類としての位置づけになっていますが、ロブスタの方も水洗式のハイグレード品であるWIB-1(WEST INDISCHE BERREIDING=West Indian Preparation=西インド式生産処理)も有名です。ロブ入りの上級(?)アイスコーヒーではよくつかわれる銘柄ですね。まあスペシャルティ界隈ではまったく聞いたことない人がほとんどでしょうけど・・・。うぽ。
USDA
https://apps.fas.usda.gov/psdonline/circulars/coffee.pdf
IOC
https://www.ico.org/prices/po-production.pdf
IOCのデータはちょっと古いんだよなー・・・。
インドネシアはコーヒーの伝播においてとても重要な国で、オランダによってインドから1696年にTypica種がジャワ島に持ち込まれ、またもう一度オランダを経由してからアメリカ大陸などに渡っていきます。ということで、もともとTypica種が植わっていたのですが、1900年初頭にさび病で壊滅的な被害を受け、これが原因で国の大半がロブスタ種の栽培へと移っていきます。
オランダの植民地だったため、イエメンのモカ港からジャワ島を結ぶ交易ルートが確立された後は、ヨーロッパに持ち込まれたJavaのコーヒーをMokaにブレンドする習慣がはじまりました。これにより世界最古のブレンドとされるMokajava(モカジャバ)が生まれることになったことから、Javaのブランドはヨーロッパではかなり認知されていました。
なお、近代ではスターバックスの使用でSumatara(スマトラ=いわゆるマンデリン:Mandheling)がアメリカでは知名度がありますね。
さらに同国はロブスタとアラビカのハイブリッド種の発生地、興隆地でもあり、今日における様々な耐性種の礎ともいえる、とても重要な生産国になっちゃいました(まあ発生地は東ティモールで別の国ですが・・・)。こうした元祖ハイブリッドであるTimor Timur種(ティモール・ティムール:東ティモール)はTimtim(ティムティム)と呼ばれ、後年は中南米に導入されて多くの発展系を生み出しています。
国内にはコーヒーやカカオなどの研究所があり、ICCRI (Indonesian Coffee and Cocoa Research Institute)と呼ばれる機関があります。
ICCRI
そんなこんなで有名な国ではあるのですが、スペシャルティではちょっと品質がビミョーな感じで、いまだにハイコマーシャル、プレミアクラスの感じが否めない状態でもあります。
国内の生産は小規模生産者がほとんどで、地域、村、農協や会社、コレクターの名前でコーヒーのロットが流通しています。アンデス山脈西側の南米諸国同様、自分の畑に農園名をつける習慣がありません。ということで2021年から開催されたCOEでも農園名ではなく、そのほとんどは地域や農協などの名前が記載されています。名前の付け方がテキトーなので、翌年の2022年のCOEで再入賞している農園も別名での記載になっており、むちゃくちゃややこしいです・・・・。(マジでリサーチすんのホント死ぬかと思った(/ω\))
以前からやるやると噂されていて、なかなか開催に至らなかったCOEはパイロットプログラムを経て、2021年にやっと開催されることになったのですが、蓋を開けてみると2021年は普通の水洗式やナチュラルの出品が多く、スマトラ式(Wet Hull)がちらほら。2022年に入ると途端に生産処理が野心的になり、AnerobicやCarbonic、Lactic、Honeyなどのロットが入賞していますが、今までナチュラルを含めそんなインドネシア見たことなかったですね(笑)。一体どこにあったんだか・・・・。
輸出業者
ワタルではE-comさんからインドネシアを買っていましたが、昔は野村貿易さんから買っていましたねー。でも野村さんはコーヒーの商売から撤退して、E-comさんが商圏を引き継いだのでそのままなじみの関係を保っている感じです。聞きなじみのある輸出業者はあまりありませんが、以下のところがあったような?
- PT COFFINDO(PT・コフィンド)
- Sari Makmur (Wahana Estate)(サリ・マクムール/ワハナ・エステート)
- PT Toarco Jaya (Key Coffee)(PT・トアルコ・ジャヤ)
- E-com Indonesia (PT Indo Cafco)(PT・インド・カフコ)
PT COFFINDOは昔Rasuna種のロットやコピルワックなどでお世話になった記憶があります。Sari Makmur社は丸山珈琲さんで有名になったWahana Estateの親会社ですね。あと忘れてはいけないのが、Toarco Traja(トアルコ・トラジャ)で有名なKey Coffeeさんですね。幻のトラジャを復活させた会社です。E-comのブランチは全然知らんのですが、AcehのBener Meriah(ベネル・メリアー)県に集荷場があるようです。
インドネシアのテロワール
インドネシアは離島が多く多様なテロワールを誇る国ですが、千以上に及ぶ島々が存在していて、かなり複雑な国家形成となっています。冒頭でも書きましたが、コーヒーの生産量は年間1200万袋で、コロンビアに続いて第4位にランクインしています。ちなみに人口も多くて2.7億人です。国的には結構イスラム教の布教率が高く、Aceh州や北Sumatra州では一応レストランでビールが飲めますが、基本的に外国人向けであんまし冷えてないことが多いようです・・・。しくしく・・・(´Д⊂ヽ。
【引用】COE2021
行政区画は下記のような構成になっています。読み方はちと自信がありませんが、こんな感じの発音ではないかなと思いますです(;´・ω・)。Cは“チ”、末尾のGはサイレントみたいですね。そのほかは基本ローマ字読みだと思います。
Provinsi =Provincia(プロビンシ=州?)
- Kabupaten/Kota= Regency/ City(カブパテン/コタ=県?)
- Kecamatan=County(ケカマタン=群?)
- Desa=Village(デサ=村?)
- Kecamatan=County(ケカマタン=群?)
【Sumatra島】
Aceh Province
- Banda Ache City
- Sukaramai(町の中?)
- Bener Meriah Regency
- Gayo Lues Regency
- Aceh Tengah (Central Aceh) Regency
- Atu Lintang
- Bukit Sama
- Gegarang
- Kenawat
- Kampung Kenawat
- Pegasing
- Pantan Musara
- Alur Badak
- Terang Ulen
- Takengon
Sumatra Utara (North Sumatra) Province
- Humbang Hasundutan Regency
- Dolok Sanggul
- Lington Nihuta
- Dairi Regency
- Sidikalang
- Sitinjo
- Pakpak Bharat Regency
- Siempat Rube
- Mungkur
- Siempat Rube
Jambi Province
- Jambi City
- Kerinci Regency
- Gunung Tujuh
- Jernih Jaya
- Koerintji
- Kayu Aro
- Gunung Tujuh
- Murao Jambi Regency
- Tunas Baru
【Java島】
Java Barat (West Java) Province
- Bandung Regency
- Cipanjalu
- Ibun
- Kamojang
- Pangalengan
- Cianjur Regency
- Pacet
- Garut Regency
- Ciela
Java Timur (East Java) Province
- Bondowoso Regency
- Ijen
- Mojokerto Regency
- Trawas
- Probolinggo Regency
- Kurucil
【Bali島】
Bali Province
- Bangli Regency
- Kintamani
【Sulawesi島】
Sulawesi Selatan (South Sulawesi) Province
- Enrekang Regency
- Kalosi
- Gowa Regency
- Toraja Utara (North Toraja) Regency
- Awan Rante Karua
- Tana Toraja Regency
- Tiroan
【Nusa Tenggara Timur諸島】
Nusa Tenggara Timur Province
- Ngada Regency
- Radabata
- Wajamala
- Radabata
・・・・・・・・・・・・
銘柄を調べれば調べるほど出てくる地名たち・・・・。今回もCOEのソースに加えて、今まで見知ったことのある銘柄の地名などをたどってみました。
Cup of Excellence Auction Results
https://allianceforcoffeeexcellence.org/indonesia-2022/
https://allianceforcoffeeexcellence.org/indonesia-2021/
それではいってみよー
Sumatra Island
同国では西に位置する大きな島で、いわゆる“マンデリン:Mandheling”と言われるコーヒーの産地として日本では有名ですが、実は一般的には“Sumatra”と呼ばれます。代表的なエリアはAceh、North Sumatraなどですが、マンデリンの名称は北スマトラのトバ湖周辺のコーヒーを指しています。COEではさらに南にあるJambi(ジャンビ)州からのコーヒーも入賞しています。この地域では農家の方で果肉除去を行い、一昼夜水にさらしたウエットパーチメントをコレクターに販売する形態が代表的です。コレクターは収集がすぐにパーチメントを外して生豆の状態(Asalan:アサラン)で乾燥を行います。これがいわゆるスマトラ式の生産処理=Wet Hull(ウエット・ハル)ですね。
他の地域では通常の水洗式を行う事もあるので、このスマトラ式:Wet HullはやはりSumatra島を代表する生産処理と言えそうです。この生産処理を行うと、いわゆるマンデリン香である、アーシー感=Ethnic Earthyが強く出ますが、より顕著になるのはNorth Sumatraのいわゆる“トバ・コーヒー”です。Acehの“ガヨ・コーヒー”もマンデリン香がありますが、それほど強くはなく、ロットによっては全く感じないものもあります。むかーしE-comさんが持ってきてくれた実験ロット(Acehだったかな?)はハニー製法だったのですが、全くマンデリン香がなく、味わいはボリビアの上位ロットのようなフレーバー構成になっていました。・・・・ということで、ポテンシャルはあるんだけどなー。でも通常のSumatraスペシャルティのロットでそういうのカップしたことがないですね。どこに隠れてるのかしら?
Aceh Province(アチェ)
- Banda Ache City(バンダ・アチェ)
- Sukaramai(スカラマイ)町の中だけど・・・?
- Bener Meriah Regency(ベネル・メリアー)
- Gayo Lues Regency(ガヨ・ルエス)
- Aceh Tengah (Central Aceh) Regency(アチェ・テンガー)
- Atu Lintang(アツ・リンタン)
- Bukit Sama(ブキット・サマ)
- Gegarang(ゲガラン)
- Kenawat(ケネワット)
- Kampung Kenawat(カンプン・ケネワット)
- Pegasing(ペガシン)
- Pantan Musara(パンタン・ムサラ)
- Alur Badak (アルール・バダ)
- Terang Ulen(テラング・ウレン)
- Takengon(タケンゴン)
Sumatra Utara (North Sumatra)Province(スマトラ・ウタラ)
- Humbang Hasundutan Regency(ハンバン・ハスンドゥタン)
- Dolok Sanggul(ドロック・サングール)
- Lington Nihuta(リントン・ニフタ)
- Dairi Regency (ダイリ)
- Sidikalang(シディカラン)
- Sitinjo(シティンジョ)
- Pakpak Bharat Regency(パクパク・バラット)
- Siempat Rube(シエンパット・ルベ)
- Mungkur(ムンクール)
- Siempat Rube(シエンパット・ルベ)
Jambi Province(ジャンビ)
- Jambi City(ジャンビ・シティー)
- Kerinci Regency(ケリンチ)
- Gunung Tujuh(グヌン・トゥジュー)
- Jernih Jaya(ジェルニー・ジャヤ)
- Koerintji(コエリンジ)
- Kayu Aro(カユ・アロ)
- Gunung Tujuh(グヌン・トゥジュー)
- Murao Jambi Regency(ムラオ・ジャンビ)
- Tunas Baru(トナス・バル)
【現地語の意味】
Batak=バタック族
Utara=北
Tengah=中央
Kopi=コーヒー
Koperasi=共同組合
ちょっと脱線しますが、インドネシアはヨーロッパやアメリカなどとの貿易回遊経路にもなっているため、同地産のコーヒーは知名度があります。ただ結構距離があるので、かなり昔は船のバラスト(重し)にされて、最後の方に荷渡しされることもありました。時間がたつと枯れが進行してメイラード反応が進んじゃうので、茶色になります。・・・これがいわゆるエイジドスマトラの走りですね(笑)。アメリカではこのような苦し紛れのブランディングで「枯れた茶色のコーヒーこそが、本場のスマトラだ!!」・・・という触れ込みで流通されたこともあります。まあ、当時は輸送に時間がかかったので、だれも青い生豆を見たことがなかったのが幸いだったのかもしれません。
Aceh州の銘柄達
AcehはNorth Sumatraと双璧をなす有名な産地です。Ethnic Earthy感が少ないことから、こちらを選好するロースターさんも多いです。ちなみに有名なTakengon(タケンゴン)エリアは実は町なのでコーヒー関係の農協や会社があるものの、実際の生産地域はLake Laut Tawar(レイク・タワール)を囲むエリアだったりします・・・・トラップ!!!(/ω\)。ぐふ!!ずっと産地だと思っとっただよ・・・。
COEの2023年は16ロットが入賞し、ほとんどAcehばっかりでした。2022年も最多入賞を誇っているので、インドネシアで最も有名かつ重要な産地であることは間違いないでしょう!!
名前の判別が超ややこしいですが、下記はロット名/生産者名/生産エリア、の順になっています。そしてロット名や生産者名は会社や農協の名前だったりするので注意が必要ですー。まずはCOEからですが、全部の入賞ロットは記載してないですー。ご了承ください。
【COE 2022】
- #1. Koperasi Ribang Gayo Musara/ Bahagia Ginting (Takengon(たぶんPantan Musara, Pegasing), Aceh Tengah)
- コペラシ・リンバン・ガヨ・ムサラ(農協)/ バーギア・ジンティン
- #2. Pegasing Takengon Utara/ PT. Biji Kopi Internusa (Pegasing, Aceh Tengah)
- ペガシン・タケンゴン・ウタラ(地名)/PT・ビジ・コピ・インテレヌサ(会社名)
- #4. Koperasi Ribang Gayo Musara/ Zakiah (Pantan Musara, Pegasing, Aceh Tengah)
- コペラシ・リンバン・ガヨ・ムサラ(農協)/ ザキア
- 前年はPantan Musaraという地名表記
- COE21は#23
- #8. Koperasi Ribang Gayo Musara/ Dilen Ali Gogo (Pantan Musara, Pegasing, Aceh Tengah)
- コペラシ・リンバン・ガヨ・ムサラ(農協)/ ディレン・アリ・コゴ
- 前年はPantan Musaraという地名表記
- COE21は #1
- #9. Terang Ulen/ Fahman Yoga (Terang Ulen, Kenawat, Aceh Tengah)
- テラング・ウレン(村名)/ ファーマン・ヨガ
- #10. Ceding Ayu, Pantan Musara/ Drs Hamdan (Pantan Musara, Pegasing, Aceh Tengah)
- チェディング・アユ、パンタン・ムサラ(地名)/ ハムダン文学士
- COE21は別ロット名で#7
- #20. Dasimah bukit sama/ Yurda (Bukit Sama, Aceh Tengah)
- ダシマー・ブキット・サマ(地名)/ ユルダ
【COE2021】
- Avatara Gayo/ Drs Hamdan (Pantan Murasara, Pegasing, Aceh Tengah)
- アヴァタラ・ガヨ/ ハムダン文学士
【ワタルで扱った銘柄】
- Alur Badak (Alur Badak, Pantan Musara, Central Aceh)
- アルール・バダ(ック)(地名)
- Gegarang (Gegarang, Central Aceh)
- ゲガラン(地名)
- Permata GAYO (Bener Meriah)
- ペルマタ・ガヨ(農協)
【現地語の意味】
Drs.=大学卒の学士の意味(文系?)
Alur BadakやGegarangはワタルの定番Acehですが、アーシー感が少なく、ちょっとホワイトグレープ感がありながらも、甘さがしっかりしたコーヒーでしたねー。
Permata GAYOはEthnic Eartyがあってマンデリンっぽい感じだったと記憶しています。甘さと酸が良かったですね!
Acehのテロワールは、ちらっと触れましたが、タワール湖(Laut Tawar)周辺に生産地が形成されており、それらがいわゆるGayo(ガヨ)のコーヒーと言われていますね。聞いたことのある地名だとPegasing、Gegaran、Alur BadakやTakenngon等があります。味わいはややアーシー感が穏やかで甘さとボディーに優れるのが特徴ですね!!ちょっとラフですが、比較的クリーンカップでもあります。
North Sumatra州の銘柄達
おそらく日本では最も有名なインドネシアの生産地エリアで、いわゆるマンデリン=Toba(トバ)のコーヒーが属するのがこちらの北スマトラ=Sumatra Utara州になります。コーヒー愛好家にとってはとってもなじみが深い生産地域なのですが・・・・はて?
COEに至っては2022、2021年共に受賞なしというビックリな状況・・・(;・∀・)。なんか政治的なものがあったのかしら?
こちらもトバ湖(Laut Toba)周辺に産地が形成されていますが、主に西と南側に多いようです。ロット名称は農協名や地名が多いですが、輸出業者やインポーターなどがつけたブランド名などが多くあります。
- Blue Batak(Lington Nihuta, Toba)
- ブルーバタック(ブランド名)
- Tano Batak (Lington Nihuta, Toba)
- タノ・バタック(ブランド名)
- Tobako (Toba湖周辺)
- トバコ(ブランド名)
- Munthe Dolok Sanggul(Dolok Sanggul Capital, Humbang Hasundutan)
- ムンテ・ドロック・サングール(農協)
- Pollung Alfiner (Pollung, Dolok Sanggul Capital, Humbang Hasundutan)
- ポルン・アルフィナー(地名/ブランド名)
- Beetle (Dolok Sanggul Capital, Humbang Hasundutan)
- ビートル(ブランド名)
- Bintang Lima (Paranginan, Humbang Hasundutan)
- ビンタン・リマ(ブランド名)
- Wahana Estate/ PT. Sari Makmur (Lae Mungkur, Sidikalang, Dairi Regency)
- ワハナ・エステート/PT・サリ・マクムール(私営農園)
- (Stinjo, Dari Regency) 地図上の会社所在地
- (Mungkur, Siempat Rube, Pakpak Bharat Regency)行政区画上の農園所在地?
Blue Batakは懐かしー銘柄ですね!!スイスの商社Volcafe Japan経由で仕入れていたと思いますが、ファナティックが初めてマンデリンに84点つけた銘柄です。それまでのトバ系マンデリンはクリーンカップが悪かったので、なかなかスペシャルティとして考えることができなかったのですが、当時のBlue BatakはクリーンでEthnic Earthy(マンデリン香)のフレーバーがありながらも酸がきれいで明るかった印象があります。久しぶりにカップしたい銘柄ですねー!海外でも有名な銘柄です。
Tano Batakはカップしたことないですが、ちらほら聞く名前でしたねー。こちらもVolcafe扱いだったかなー。
Tobakoはワタルで長年扱っている銘柄です。The Earthy!!という感じのこてこてマンデリン・・・。意外とニュークロップはクリーン性能が良かったりします(笑)
MuntheとPollungはE-com経由の銘柄でしたね。安定したクオリティーでEthnic Earthyを楽しめるコーヒーです。
Beetleはワタル大阪支店で使い始めた銘柄ですね。なんでも生産地の近くに生息しているカブトムシが名物(?)らしく、バックマークにもカブトムシのロゴが・・・・。結構オサレな麻袋デザインでRDCでもなんとなく飾ってあります。結構クリーンカップが良くて酸が明るく、お気に入りのロットでした!
Bintang LimaはUSフーズさんの銘柄ですね。よく聞く名前です。Aceh州にBintangという地名がありますが、そことは関係ないみたいですー。
Wahana Estateは丸山珈琲さんが扱ってた銘柄ですね!!インドネシアのナチュラルとか、当時としてはかなり珍しいコーヒーを展開されていました。Japan Barista Championshipでも使用されていたような気がします。ベリー感のあるスマトラって普通想像できませんが、そんな感じのロットでした!
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これ以外にもGold Top Mandhelingとか、Milky Mandhelingとかもあったなぁ・・・・( ゚Д゚)
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North SumatraのテロワールはLintong NihurtaやSidikalang、Dolok Sunggulといった地名が有名ですね。コーヒーの味わいは典型的なEthinic Earthyのフレーバーが特徴的ですが、最も違いが出るのはその酸のストラクチャーだと思います。かなり明るく鮮烈な酸を持っています。質感もトロっとしているので、パインやマンゴーのような南国ニュアンスがあります。マンデリンは酸が強めなので伝統的に深煎りにされるケースが多いですねー!!
Jambi州の銘柄達
スマトラ島の中央付近にある州がJambi州です。生産エリアは東側のJambi City側と西側のKerinci山の麓に多いようですね。ただ知名度はKerinciの方がありそうです。
・・・・・いやー、全然知らないですねこのエリアの銘柄は・・・。ほぼ初めて聞いたエリアです。ですが、COEには結構入賞実績があって、ちらほらとこのエリアのコーヒーが見当たります
【COE2022】
- #12. Koerintji Barokah Group/ Abdul Aziz Thohari (Koerintji, Kerinci)
- コエリンジ・バロカー・グループ(村名、社名)/ アブドゥル・アジス・トハリ
- #13. Koerintji Farm/ Ahmad Abi Sodik (Koerintji, Kerinci)
- コエリンンジ・ファーム(村名農園)/ アーマド・アビィ・ソディック
- #19. Tunas Baru Farm/ Irwandi (Tunas Baru, Murao Jambi)
- トゥナス・バルー・ファーム(村名農園)/ イルワンディ
- #21. Jaya Tani Farm/ Triyono (Tani Jaya, Jambi City)
- ジャヤ・タニ・ファーム(村名農園、Tani Jayaは事務所の所在地?)/ トリヨーノ
【COE2021】
- #6. Koperasi Koerintji Barokah/ Triyono (Jernih Jaya, Kerinci)
- コペラシ・コエリンジ・バロカー(農協)/ トリヨーノ(上の人と同じ農園?)
- #26. HT Farm/ Mukhlis M (Gunung Tujuh, Kerinci)
- HT・ファーム(農園)/ ムクリス・M
【巷でよく見る銘柄】
- Kerinci Mountan (Kayu Aro, Kerinci )
- ケリンチ・マウンテン(地名、ブランド名)
Kerinci Mountain:クリンチ・マウンテンは聞いたことがあります。たしか“海ノ向こう”さん?のロットだったかな?あれ?大手商社だったっけ?クリンチはKerini(ケリンチ)のことなのね。またKoerintji(コエリンジ)はKerinci(ケリンチ)の別名とか、この中の小さい村だとか、ちょっとややこしい感じになっています。
Jambiのテロワールは・・・。Kerinciが有名・・・?味わいはあんまりEthnic Earthyがないけど、スマトラっぽい感じかしら?よくわかりませーん(/ω\)。
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ということでここまでが上巻になります。
下巻も乞うご期待!!!( *´艸`)
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スマトラの生産地は火山と湖が多いのね・・・。
トバ子さん、ガヨ子さん、ケリンチ子さん
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私が恋焦がれるスマトラコーヒーの三姉妹!!!
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エスニック・コーヒー・ビューティー!!!!!!!
きゃーーーーー♡
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べっぽ(‘ω’)