こんちはーFinal Cupperファナティック三神です。

前回で山場は超えましたが、あと3項目残ってます・・・・Aftertaste, Balance, Overallですね。

多分今回で全部まとめられると思うので、ようやくここでとどめを刺せそうです・・・。いやーこんなに連載が長くなるとは・・・予想外でした・・・・。

これら3項目は描写する用語その物の数があまりないので、バラエティーがない分、共通認識を得やすく理解しやすいかもしれませんね。

個人的にはAftertasteは結構重要視していますがー。

それではいってみましょう!

Aftertaste

ではCOEマニュアルを参照しましょう。

(ポジティブ)

Sweet, Cleanly Disappearing, Pleasantly Lingering,

(ネガティブ)

Bitter, Harsh, Astringent, Cloying, Dirty, Unpleasant, Metallic,

ではポジティブ。

Sweetは甘さの余韻でおわるという事ですね。Cleanly Disappearingはきれいに消えていくという事でCleanな印象。Pleasantly Lingeringは心地よさが持続するということですね。

んじゃネガティブ

Bitter、Harsh、 Astringentは苦みや刺激味の表現ですね。Harshはきついという意味で、個人的に結構使用します。Cloyingは“しつこい”という意味みたいですね。脂っこいとか甘ったるい等に使用するみたいですが使ったことないですねー。Unpleasantは不快という意味・・・気に入らないということでしょうか(笑)。Metallicは未熟のフレーバーを指すこともありますが、大抵の場合は焙煎欠点による焦げだと思います。

ポジティブの方も重要ですが、ネガティブ側が実はかなり重要だったりします。このAftertasteの項目はかなりClean Cup項目と相関しています。なので、描写用語が重なる事も多いです。そしてどちらかというと欠点や汚れ等はこのAftertasteで最も如実に現れます。一見フレーバーが良く、第一印象の良いコーヒーでも後味に苦み、刺激、発酵臭などが残ってしまうことがあります。

Aftertasteにおいてコーヒーのネガティブな部分は隠しようがないのです。

この項目で点数が下がると自動的にClean Cupの点も下がりますね。同様に関連性の高いMouthfeelの項目にも影響を及ぼすと思います。生豆欠点/汚れ、焙煎、抽出・・・。コーヒーのテイストのおよそ全ての要素は、Aftertasteにおいてわずかな瑕疵でも暴かれてしまうため、個人的には超重要項目だと思っています。はい・・・。なおAftertasteで印象が良く、特徴が際立っていると90点に近い素晴らしいコーヒーだと言えます。用語としてはLong Aftertasteの表現がもっとも一般的ですが、こうしたなにかしら後味においてコメントが付くときは、かなり良いコーヒーであることが期待されますね。

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ではCOEで実際に使用された用語を見てみましょう!

(ポジティブ)

Long Lingering Aftertaste, Sweet After Taste, Long Lasting, Persistent, Clean Finish, Everlasting,

(ネガティブ)

Short, Unpleasant, Fast Going, Quick Disappearing, Rough, Bitter, Tannin, Astringent, Metallic, Scorched, Pungent,

ではポジティブからですね。

Lingering(余韻)はかなり使用頻度の高い用語です。意味的にはLong Aftertasteという事ですね。Sweet Aftertasteも定番の表現。Long Lastingの“Lasting”は“持続する”という意味です。Persistentも持続するとか存続する意味です。この2つは海外でも良く使われますね。Everlastingは“永遠”ですが、これはちょっと洒落て大げさに表現したのでしょう。ちなみに英語圏のおとぎ話の締めの一句は、”Happy Ever After”=めでたしめでたし・・・です(笑)。やはり質感が重く、Bodyが強くなると余韻は長くなりやすいです。

ではネガティブ

Short、Fast Going、Quick Disappearingはみんな余韻が短いことを指していますね。原則、後味は余韻が長いことが求められていますが、ネガティブを感じる場合は当然別ですね。なお余韻が短くてもCleanであることを描写すれば必ずしも悪いという事ではありません。“Little short, but clean after”とか言えばポジティブです。

Rough、Bitterはざらつきや苦み等。Tannin、Astringentは収斂味になります。Metallic、 Scorched(焦げ)、 Pungent(刺激味)などは焙煎で生じた焦げ等で発生しやすいですね。これらは口内刺激に属するものが多いので、“Mouthfeel”と共通する、触感に関わるAftertasteの表現になります。

Aftertasteまとめ

Long Aftertaste、Clean After/Finish、Lingeringなどが良く使われますね。その他としてはFloral Finish、Sweet Finishなどややフレーバー表現を伴った用語もあります。Flavorの用語と組み合わせて表現しても良いのですが、具体的なフルーツ名と組み合わせて“Black Currant Aftertaste”と言うことはあんまりないですね(なんか違和感がある・・・。)。せいぜいChocolate After、Caramel Afterなどシンプルに留める位です。同じようにAcidityと組み合わせて“Bright Aftertaste”という表現もしないですねー(聞いたことない)。

Mouthfeel(質感)の重さが伴うと余韻は長くなりやすいのですが、やはりその“質”に注意したいところです。なので、繰り返しになりますがAftertasteはClean Cupかどうかが一番重要なポイントですね。

ネガティブな方だとShort After、Fast Goingのように余韻が短い場合か、Bitter After、Rough After等後味がCleanでないことを表現することが多いですね。口内刺激系で、AftertasteがAstringentだとかなり痛い(笑)コーヒーです。Mouthfeel(質感)がWateryだったりするとAfterに何も残らないといったこともありますね・・・。

Balance

ほいじゃCOEマニュアル。

(ポジティブ)

Harmony, Equilibrium, Stable-Consistent(From Hot to Cold), Structure, Tuning, Acidity Body,

(ネガティブ)

Hollow, Excessive, Aggressive, Inconsistent Change in Character,

・・・それではポジティブ

Harmonyはそのまんま、ハーモニー(調和している)という意味。それぞれのFlavor項目の要素(Clean Cup, Sweetness, Acidity, Mouthfeel, Aftertaste)が調和していることを指します。Equilibriumは均衡しているという意味ですね。Balanceともほぼ同じ意味ですが、みんな同じ(一定)度合いという意味合いが強いと思います。ちょっと難しい用語ですね。Stable-Consistent(From Hot to Cold)は温かい時でも冷めたときでも印象が一貫しているという事です。Consistentだけでもいいですね。英語圏の人は“Consistent at hot to cold state”とHot/Coldの表現含めて文章形態で描写する人が多いです。Structure(構造)はAcidityの項目でも解説しましたが、Spine(脊柱)と共に飲料としての骨格や芯が通っていることを指します。MouthfeelもしくはAcidityにかっちりした印象があるとStructureが使われることが多いですね。Tuning(調和、調律)は音楽用語ですね。Tune Upは車のエンジンの調整という意味があることから、調和させる/調律させるというニュアンスの強い表現です。Acidity Bodyは・・・何のことかよくわかりません。・・・・どういう意味だ?・・・(酸が主体って事?)。

・・・じゃネガティブ。

Hollow(虚ろ)はホラー映画なんかでよく使われる言葉ですね。あんまり使わないなー・・・。Excessive(過度の)は何かしらの要素が突出してしまって、バランスを逸している状態ですね。“Acidity is Excessive”とか具体的にどの要素が過度なのかをきちんと表現した方がいいと思います。Aggressive(攻撃的)もよく使いますね。Acidityが強い時に使用することが多いと思います。あんまり他の要素では使わないですね(“Aggressive Sweetness”=“甘さが攻撃的???”・・・とか意味わかんないもんね)。Inconsistent Change in Characterは“Consistent”のほぼ反対の意味ですね。この用語から読み取ると、特徴が悪い意味で一貫しておらず、変化してしまうような印象を受けます。

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では実際のCOEなどで使われた用語をもう一度(ちょっと一部移動しました)。

(ポジティブ)

Well Balance, Complex, Delicate, Consistent, Tune, Improved as cooled, Well Layered, Subtle, Harmony, Composed,

(ネガティブ)

Unbalanced, Not Harmonious, Inconsistent, Decline, Flat

それではポジティブから。

Well Balanceはよく使います。単にBalancedと言うだけでも表現として使いますね。Complex(複雑)もかなり使用頻度の高い用語です。この用語が出ると点数の高い良いコーヒーが期待されますね。Delicateはデリケート。強さはないけど上品な特徴を持つという事ですね。 Consistent、Tuneはすでに説明しましたね。

Improved as cooled(冷めてくるにつれて向上)はよく使います。Improvedだけでもいいですが、具体的に何が向上したのかを説明できたらなお良しです。Well Layeredは特徴が多層的に織りなっているという事ですね。Complexとニュアンスは似ているように思います。Multi-dimensional (多次元的)という言葉も近いかもしれません。

Subtleは繊細という意味なのでDelicateとほぼ同じですね。Harmonyはすでに説明した通り、調和を意味します。Composedは“落ち着いた/構成”等の意味を持ち、Well Balanceに意味的に近いと思います。ちなみに”Composer”は作曲家のことです。

ではネガティブ

Unbalancedはそのまんまバランスが良くないという事です。何かしらの要素が足りてないか、突出している状態です。Not HarmoniousはHarmonyの反対で調和がとれていないという事です。これも何かしらの特徴が突出しているか、相殺し合っているイメージですね。

Inconsistentはすでに上記で説明しましたね。Declineは時間の経過と共に何かしらのFlavor項目(SweetnessとかMouthfeelとか・・・)の印象が下がってくる状態です。Improveの反対の概念としてよく使いますね。FlatはそれぞれのFlavor項目の要素の特徴が希薄で平坦なコーヒーであることを指します。特徴のないコーヒーによく使いますねー。

Balanceまとめ

各Flavor項目(Clean Cup, Sweetness, Acidity, Mouthfeel, Aftertaste)の調和を評価する箇所なので、単体で評価することができません。なので、他の項目の特徴如何によって採点が左右される項目ですね。部分的に最後の項目である“Overall”にも重なる表現があります。個人的には点数調整として使用しています。特に秀逸な特徴を顕す点数の高いコーヒーになると、このBalance項目での描写が増えると思いますが、そうでないベーシックラインのスペシャルティークラスだとBalancedと表現するのがせいぜいだと思います。

WBCとかのエスプレッソ評価だと“AcidityがSweetnessを補完している”といった評価コメントがあったりしますが、カッピングだとそういった表現を用いることはあまりないかもしれません。

描写する機会が他の項目に比べて少ないBalance項目ですが、使用頻度の高い表現はWell Balance(Balanced)、Complex、Structure、Harmonious(ハーモニーの形容詞形)、Improved、Consistent、Elegant、Delicate等です。

ネガティブだとUnbalanceが定番ですねー。時間経過で下がっていく場合にはInconsistent、Declineですね。なお印象が悪いと、そもそも取り立ててコメントする内容がない場合もありますね(あうち)。そういうコーヒーは大抵Flat(好ましい特徴が感じられないコーヒー・・・フレーバーがなんにもない)です。ということで残念なコーヒーにはFlatが良く使われます。

Overall

これが最後の項目!!(*´Д`)

ほい!COEのマニュアルから

(ポジティブ)

Complexity, Dimension, Uniformity, Richness,(Transformation from hot to cold…)

(ネガティブ)

Simplistic, Boring, Do not Like!

じゃ!ポジティブ。

Complexity(複雑さ)はComplex(複雑)とほぼ同じです・・・。Dimensionは“次元”や“面積”という意味があって、よく3D(3次元)とかいったりしますね(どらえ〇んは四次元だから4D・・・)。“広がり”というような意味もありますが、Multi-dimensionalといったように様々な特徴で構成される多元的なニュアンスがあります。Uniformity(均一性)はConsistentと同じように均一であるという意味ですが、カッピングだと複数ある同検体(COEだと1サンプル4カップある)の特徴にばらつきがないことを主に指します(カップ間のばらつきね)。カップ間でばらつきがない場合は“Uniform”と表現します。Richness(豊潤)はどちらかというとMouthfeelよりのコメントですね。Overallでの描写の場合はちょっとあいまいですがコーヒーそのものの全体的な印象になりますね(リッチなコーヒー・・・・やっぱMouthfeel?)。Transformation from hot to coldは冷めてくるにつれてどのように特徴が変化したかです。

では!ネガティブ。

SimplisticはSimpleとほぼ同じですが“単純化しすぎた”という意味があります。Boringはつまんないという事ですね。Do not Like!はそのまんま・・・好きじゃないという事です。・・・一応個人の好き嫌いを反映していいことになっています。

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では実際にCOEに使われた用語+α。

(ポジティブ)

Exotic, Structured, Complex, Delicate, Elegant, Stable, Soft, Multi-Dimensional, Unique, Great,

(ネガティブ)

Unpleasant, Boring, Simple, Do not Like

ではポジティブ。

Exoticはエキゾチック(異国情緒)という意味です。どの国にとって異国情緒なのかは難しいところですが(いろんな国のカップテイスターがいるのでね・・・)、具体的にはエチオピアライクなニュアンスとか、スパイス感、お香感、フローラル感等が該当すると思います。Structured、Complex、DelicateはBalance項目で解説しましたね。Elegant(上品)はそれほど強さを感じさせないけど質の良さを感じられるコーヒーだと思います。何となくFloralな香りとかSilkyな質感を期待しちゃいますね。

Stable(安定)はConsistentと同じ意味ですね。Softは以前解説しましたが、質の良いコーヒーを表現する伝統的な用語です。意味的にはMildと近いかもしれませんね。Multi-Dimensionalは多様な特徴を持ちながらも構造(Structure)を感じさせるコーヒーだと思います。Complexかつそれぞれの特徴がはっきりしている場合に使うといいかもしれません。Uniqueはそのまんまユニークであること。Greatはワインなんかでは”Gran Vin”と言われるように、“偉大な”という表現です。まあ90点台のコーヒーがGreatですかね。

お次のネガティブ。

Unpleasantは心地よくないという意味。汚れやネガティブが感じられるのでしょうね。Boringは同じく退屈でつまらないという事。Do not Likeは繰り返しですが、個人的に好きではないという事。Overall項目では個人の好き嫌いを反映していいことになっています。うーん・・・・それほど用語が出てきませんね・・・。基本的なネガティブはClean Cup項目のところですでに出ているでしょうからねー・・・。

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Overallまとめ

Exotic、Structured、Elegant、Stable、Softはよく使われますね。カッピングフォームへの記載は用語のみでもいいのですが、Overallの場合だと口頭でコメントする時には具体的な文章形態でコーヒーの全体像を描写する事が多いかもしれません。最初の印象からAftertasteまでの移り変わりを描写することは海外のカッパーさんは良く行いますね。

(例)最初はシトリックな印象だったけどミドルノートにチョコレートとベリーのニュアンスが出てきて最後はシルキーな印象でロングアフターだった。とても好きなコーヒーだったよ!(I really enjoyed this coffeeとかも言ったりしますね)とかなんとか・・・・

・・・・どちらかとうと日本人はパーツパーツで表現したりすることが多いかもしれません(マクロよりミクロが得意)。まあ向こうは母国語が英語に近かったりするので、語学的なハンデもあったりしますね。

取り立ててネガティブを表現することはあまりないかもしれませんが、Balanceでも出てきたFlat(平坦)は使用頻度の高い表現です。Unpleasant、Boringだと結構ながっかりコーヒーですね(笑)。Simpleは微妙なところですねー。Simpleなことが別に悪い訳ではなくて、印象が弱いとかややFlat気味なニュアンスがあると考えた方がいいですね。クエン酸はリンゴ酸よりSimpleな酸ですが、だからと言ってクエン酸の方が良くないという事にはなりませんからね。

Overallもコーヒーの全ての要素を俯瞰して評価する事が必要になってきます。ゆえにBalanceと同じような表現になりやすく重複する事が多くあります。また各Flavor項目には使用すべき用語に制限がありますが、この項目では表現の自由度が高くなります。それぞれのFlavor項目以外で描写したいコーヒーの特徴は、Overallにおいて表現することが可能となります。

Overallの項目は個人的には目印として使用したり、点数調整で加点するときに使っていますね。例えば90点台の偉大なコーヒーでなくても、80点台、85点台等、それぞれのレベルにおいて、“あ、これはいいコーヒーだな”とか“これは好きな味だな”という事が往々にしてあると思います。そういった場合に他のFlavor項目で加点できなくても、Overallで加点することによって自分が好きだとか、高得点コーヒーではないけれどユニークだったとか、何かしら気になったコーヒーの目印にすることができます(COEみたいに検体が多い場合に重宝しますよ)。

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く・・・。これでカッピングは終わりかな?

割と少ない記事数になるかと思ったらとんでもないことになってもうた・・・・。

ふう・・・・・。

これであなたもカッピングマスターだ!!(うほ)

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恋にはBalance感覚が必要???

いい男は去り際のAfterが肝心???

いや・・・いま世界が求めているのは・・・

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全てを包み込むMuti-dimensinal Love・・・・多次元の愛♡

うほほほほほほほほーい!!