こんにちはWorld Barista Crazyみかみです!!
最近焙煎についてのテイスト分類をしておりまして、参考としてWBC(World Barista Championship)のルールとセンサリースコアのシートを久しぶりに閲覧してみました。
そしたらなんと!!ルールが変わっとるではありませんか!!
(;゚Д゚)
いつも見慣れた、Sweet、Acidic、 Bitterの強度グリッドがなくなり(こんなやつ⇒ Ш )、さらにTactile項目のWeight、Texture、Finishのグリッドも消滅しておる・・・・・。
こ、これは一体????
いままであんなに頑張ってグリッドに強弱マークしてたのに・・・・・。
まあでも、様々な変革を経てきているWBCですからね。
ええ・・・。めげずに憑いていきますとも・・・・。
今までも、これからも・・・。うふふふふふふ(´∀`*)ウフフ(死)
・・・・という事で、割と大きく変更されたWBCのSensory(センサリー)項目=味覚審査項目ですが、今回はどういった変更が適用されたのか見ていきたいと思います!!
そもそもはCOVID19の影響
実はSensory項目以外でも変更があり、決勝用のステーション/プレゼンテーションテーブルの配置に制限がかかりました。今大会は4つのレイアウトから選択するようになります。
テトリス???
これまでは9つのレイアウトから選択可能だったのですが、COVID19の影響を低減するために、Sensory Judgeのテーブルを2つに分ける措置が施されます。
1テーブルにSensory Judgeは2名までと言う配置になり、2テーブル×2名=計4名のJudegeが審査にあたります。
これにより、4名全員が1っか所に集結するレイアウトが消滅しました。なので、上記の4つのレイアウトのみになりました。
なお競技者のオリエンテーションミーティングはオンラインにて行われるようですね!
一応この決定はWBC本戦での措置ですが、各国内大会=Nationalステージにおいては会場や人員の関係から柔軟に対応してよいという措置がなされています。
詳しくはWBCのSummary of Rule Changeをご覧くださいませ。
Sensory項目の変更点について
冒頭でお話した通り、最初のエスプレッソから変更になりました。原文を引用しながら順にみていきましょうね!!
まず大きいのはCOVID19の影響があるので、Head JudgeがSensory Judgeに提供されたドリンクを味見することができなくなりました。なのでよりSensory Judgeの裁量が強くなります。
それではまずEspresso Evaluationから見ていきましょう!!
Taste Balanceから“Taste Experience”に変更され、以前あったSweet、Acidic、Bitterのグリッドが消えています。
Tactile Balanceも“Tactile Experience”に変更され、同じくWeight、Texture、Finishのグリッドがなくなりました。
新たな項目として、“Accuracy of Tactile Descriptors”が追加されています。
14.2.2. Taste Experience
The taste experience of the espresso is evaluated to determine the quality of the beverage. Judges will evaluate the components of the taste experience of the espresso (sweetness, acidity, and bitterness) to determine their quality, how well they fit together, and how well they complement each other. Both the taste components of the extraction and the coffee itself are evaluated.
If one or more of the taste components detracts from the taste experience of the espresso (e.g., sour, acrid), lower marks are given. If the taste component contributes positively to the overall taste experience, higher marks are given.
If the espresso is unbalanced (lacking in a certain taste component in a way that detracts from the overall positive experience or if a taste component is overpowering the beverage), the experience score is reduced.
Note: Accuracy of taste description is not taken into consideration for this score.
“エスプレッソの味覚体験は飲料の品質を判別するために評価される項目です。審査員はエスプレッソの品質を判別するために、エスプレッソの味覚体験の要素(甘さ、酸味、苦味)が良く寄り添っているか?互いを補完しているか?などを評価します。抽出そしてコーヒーそのものの品質が評価されます”
“もし一つ以上の味覚要素がエスプレッソの味覚体験を損なうものであれば(酸っぱい、とげとげしい等)低得点が与えられます。もし味覚要素が肯定的に味覚体験全般に貢献する場合には、高得点が与えられます。”
“もしエスプレッソがアンバランス(明確に特定の味覚要素を欠損し、肯定的な味覚体験全般を損なっている、もしくは特定の要素が飲料を圧倒してしまっている場合)である場合は味覚体験の点数が減点されます。”
“Note:味覚描写の正確性についてはこの項目では点数に加味されません”
・・・・・・・
Sweet、Acidic、Bitterの強度グリッドはなくなりましたが、Taste Experience(以前はTaste Balance)の基本的な評価方針にそれほど変わりはなさそうですね。
Taste Experienceへの名称変更はより正しく内容を反映させるために行ったとの事です。
14.2.4. Tactile Experience
The quality of the tactile experience is evaluated. Judges will evaluate the weight, texture, and finish of the espresso served. The espresso should have a tactile experience that correlates to the preparation, method of extraction, and coffee used in the espresso.
Weight relates to the viscosity of the espresso, from thin to thick. Texture is defined as the mouthfeel (e.g., “watery,” “tea-like,” “velvety”). The quality of weight and texture is based upon the tactile feeling of the espresso in the mouth. Both a light and heavy weight can receive high scores relative to the texture quality in the mouth. If the weight and/or texture detracts from the espresso experience (e.g., “watery,” “rough,” or “dusty”), lower marks are given. If the weight and texture contribute positively to the experience of the espresso, higher marks are given.
Finish is defined by the length of positive flavor qualities after the coffee is swallowed. If the aftertaste detracts from the espresso experience (e.g., “astringency,”), lower marks are given. If the aftertaste contributes positively to the experience of the espresso, higher marks are given.
“触感体験の質が評価されます。審査員は提供されたエスプレッソの液体の重さ、質感、そして後口を評価します。エスプレッソは準備、抽出方法、そして使用されたコーヒーに相関した触感体験をもたらす必要があります。”
”液体の重さは薄い、濃いといったエスプレッソの粘性に関係しています。質感はいわゆる“口当たり(例:水っぽい、紅茶様、ベルベット等)”として定義されています。液体の重さと質感は口内におけるエスプレッソの触感の感じ方に基づいています。軽い液体、重い液体は口内における質感の品質に相関し両者とも高得点になり得ます。もし液体の重さと質感がエスプレッソの体験を損なうもの(例:水っぽい、荒々しい、埃っぽい等)であれば低得点が与えられます。もし液体の重さと質感が肯定的にエスプレッソ体験に貢献する場合には高得点が与えられます。”
“後口はコーヒーが飲みこまれた後に感じられる肯定的なフレーバーの品質の長さによって定義されます。もし後味がエスプレッソ体験を損なうもの(例:収斂味がある)であれば低得点が与えられます。もし後味が肯定的にエスプレッソ体験に貢献する場合には高得点が与えられます。”
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FinishとAftertasteを日本語で分けるのが難しいですね(死)。
とりあえず・・・・
Finish=“後口”。
Aftertaste=”後味”
にしておきました・・・・・・。
こちらもグリッドがなくなりましたが、評価の方向性は旧Tactile Balanceとほぼ同じと言うか、方向性は変わっていないように感じますね。ただこの項目は以前バリスタのTactileにおける描写が正確かつ好ましい物であれば点数が変動しましたが、今回のTactile Experienceではバリスタの意図や描写は除外されています。
バリスタの粘性における描写如何については新たに新設されたAccuracy of Tactile Descriptorsで評価されることになりました。 それが以下の要綱ですね。
14.2.5. Accuracy of Tactile Descriptors
The judges will listen to the tactile descriptions and explanations given by the competitor and compare those with the weight, texture, and finish of the beverage served. The judges will score how accurately the given description matches the tactile sensation of their espresso. If the experience matches the description, but the tactile experience score is low, high marks cannot be given.
If no descriptors are provided, the competitor will receive a zero for this score.
“審査員は競技者の触感における描写と説明を聞き、飲料の液体の重さ、質感、そして後口を比較します。審査員は与えられた描写が競技者のエスプレッソとどのくらい正確に適合しているかに基づいて点数を付けます。もし描写が一致しても、触覚体験での点数が低い場合には高得点は与えられません。“
“描写が提供されない場合には、競技者に0点が与えられます。“
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審査項目的にはFlavorの項目に似ていますね。描写が正しくても、そもそもの触感の印象が低い場合には点数は上がりません。言い訳不能という事ですね(笑)(´∀`*)ウフフ
とりあえず、Tactileの部は2パートに分かれたという事で・・・OK!?(;’∀’)
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Summaryの方にはHead Judgeが味見できなくなったので、TasteとTactile評価の透明性を手助けするために今回の変更になったと書いてあります。
グリッドの消滅が透明性の手助けになるのでしょうか?(・ω・)ノ・・・なんだかよくわかりませんが、とりあえず、コメント欄が増えたので、Judgeは詳細なコメントを残しやすくなりましたかね?
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というところで今回はエスプレッソのSensory変更点でしたが、
次回はMilk BeverageとSignature Beverage の変更点を見ていきたいと思います!!
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言った?言わない???
愛の言葉は態度で示して!!(T_T)
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私の一挙手一投足がLove Descriptors♡
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うぽ♡