プルプル、ボク悪いスライムじゃないよ(゚Д゚)ノ

こーひーじぇりーだよ!!

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・・・・JCJC(Japan Coffee Jerry Championship)ぷるぷる三神です。

ちょっと最近お遊びを致しました。(うふふ)

(焙煎ネタの間に小休止します♡)

発案はRDC社長であるうちの嫁さんなのですが、あまたあるコーヒー大会の中、これはいいんじゃないかと企画するに至りました。

という事で晴れある第一回大会はエキシビジョンという事で、去る8/19日水曜日にコンフェクショナリーブランドで有名なOYATSUYA SUNと開催いたしました!!

開催するにあたってはまずルール作成が必要なのですが、JBC(Japan Barista Championship)のルールをもとに弊社社長主導のもと作成が行われました。下記がルールです。

ルール&レギュレーション・・・・・・・・・・

スコアシートの方はまんまバリスタチャンピオンシップですが、よく見ると“質感”の部分だけ違います(^○^)。

ジェリーは飲み物ではなく“食べ物”なので触感が違う訳ですね。味のバランス、フレーバー描写についてはJBCのまんまですが、この特徴ある触感の部分を再定義してみました。それが以下のものになります。

PURU-PURU、TSURU-TSURU、MUCHI-MUCHI

まずはジェリーの触感を3つに分けてみました。

・PURU-PURU(ぷるぷる)=ジェリーを口に含んだ時の触感=”Weight”

・TSURU-TSURU(つるつる)=ジェリー表面の触感=“Texture”

・MUCHI-MUCHI(むちむち)=ジェリーを咀嚼した時の触感、歯ごたえ=“Gummy”

やっぱりジェリーらしさがあった方がいいのですが、バリスタが意図した触感であればプレゼンで意図を説明することができます。しかしあくまでジェリーなので、ある程度個体になっている必要があります。ジャッジはそれが許容範囲であるかを見極め、ポジティブなのか、ネガティブなのかを判定します。

結構この触感は味に影響があるので、作り込みに工夫が必要で面白い要素だと思います。一般にゆるく水っぽい方が、味が分かりやすいのですが触感での印象が低下します。また硬い方が触感はしっかりしますが、ゼラチンが多すぎると硬くて寒天みたいな触感になる上に味が分かりづらくなります。

ここら辺の触感のバランス設計はコーヒーのみに依存するのではなく、競技者が意図的に調整する部分なのでとってもユニークですね!!

エスプレッソだと浅煎りで出せる触感の重さに限界がありますが、今ジェリー競技会では触感の強さを上げることができます!

Part 1 コーヒージェリーの評価

それでは実際のジェリーの評価手順に行きます!

最初はシンプルなコーヒージェリー。使用可能な副材料は香料の入っていない甘味料と凝固剤になります。砂糖は入れなくてもいいし、甘味料を使ってもOK。凝固剤はゼラチン以外にも、寒天、アガーとかでも大丈夫です。

まず外観の評価ですが、まあこれは洒落みたいなもんなので、基本OKです。

その次は味覚のバランスですね。甘さ、酸味、苦みのそれぞれの強度やバランス、シナジーがあるかを確認します。

フレーバーではまずジャッジの方である程度のコメントと点数をつけ、バリスタの描写が妥当である場合には加点。的外れな場合は減点する形になります。またコメントがないと0点です。

そして重要な触感のパート!先ほどのPURU-PURU、TSURU-TSURU、MUCHI-MUCHIの定義に沿って品質評価をします。ゆるすぎか・・・硬すぎか・・・・、好ましいか、好ましくないか・・・。ジェリーとしてのアイデンティティーが垣間見られます!!

最後のカップも洒落みたいなもんです。まあ、どんぶりとかで持ってこられたら迷惑ってことです(笑)。

Part2 シグニチャージェリーの評価

次はアレンジドリンクならぬ、アレンジジェリー=“シグニチャージェリー”の評価です。

このパートではアルコールや麻薬成分以外の食材を使用して魅惑的なジェリーを創作することができます。

“準備から提供まで十分に説明および体験させているか”では基本的にレシピの解説ですね。どういう作り方で、なんの材料を使うのか。一応の尺度として、“その説明を聞いて再現できるか?”という点が重視されています。なので、説明は詳細である必要があります。

“独創性やコーヒーとの相乗効果を感じられるか”では、オリジナリティーやアイディアがあるかが審査され、さらに副材料とコーヒーの相乗効果があるかどうかが重要になってきます。この項目は実際の味も重要になってきますが、主にプレゼンテーション(説明)の内容から独創性と相乗効果が感じられるかどうかを審査します。

・・・・途中にはさまってる外観と機能性は、まあ・・・汚くて構造上飲めないものでなければ基本OKです(^○^)。

味覚のバランスはPart 1と同じですが、今回触感もこの中に含まれます。味のバランスと触感のバランス(ぷるぷる、つるつる、むちむち)を加味して点数化します。またコーヒーの味が主体である必要があります(副材料で調整できちゃうので)。

フレーバーについてもPart 1と同じですが、感じているフレーバーが副材料からなのか、コーヒーとの相乗効果で生み出されているかをしっかり見極める必要がありますね。同じようにコーヒーが主体的でない場合は評価が上がりません。

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とりあえず評価方法はこんなとこ(Part 3とPart4はJBCとまんま同じだから割愛♡)

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それでは実際の競技会レポートを致します!!

Roast Design Coffee vs OYATSUYASUN!!!

ちょっとJBC風に書いてるから、コメントがちょっと冷たい感じだけど、怒ってるわけじゃないからね(#^.^#)。両者ともおいしいジェリーでした!!

写真提供OYATSUYASUN

Roast Design Coffeeのジェリー詳細

【コーヒージェリー】

  • Ethiopia Guji Uraga Washed
  • 浅煎り
  • 抽出はAeropress、Able Fine Filter
  • 上白糖
  • ゼラチン

【評価】

  • 味覚バランス
    • 甘さが酸を保管している。やや両方共印象弱い。苦みは感じられない
  • フレーバー
    • レモン、ジャスミン、スイートスパイスの宣言。ジャスミンは感じられなかった
  • 触感
    • Low Puru-Puru、Medium Tsuru-Tsuru、Low Muchi-Muchi
    • つるつるしているものの、アフターの緩さが気になる、やや水っぽい

【シグニチャージェリー】

  • Ethiopia Guji Uraga Washed
  • 浅煎り
  • 抽出はEspresso
  • 上白糖
  • ゼラチン

【副材料】

  • Wilkinson炭酸
  • 生クリーム
  • レモン果汁
  • 【レシピ&コメント】

炭酸水でジェリーを仕込み、レモン果汁を添加した生クリームをクラッシュしたジェリーの上にかける。炭酸のシュワシュワ感のあるスパークリングジェリー。レアチーズケーキやスイートレモンの風味が味わえる

【評価】

  • 準備から提供まで十分に説明および体験させているか
    • 使用品についての説明あり、細かい分量や具体的な作成方法に欠けている
  • 独創性やコーヒーとの相乗効果を感じるか
    • 炭酸を使用することでジェリーにクリスプ感が追加された、新しいアイディア
    • もともとのシトラス系のグジにレモン果汁を含んだクリームをかけるので一定の相乗効果が予想される
  • 味覚バランス
    • 甘さと酸のバランスがとれており、両方共明確に感じられる。コーヒー本来のキャラクターが弱い
  • フレーバー
    • 宣言通りにしっかり感じられるが、主に副材料からもたらされた印象が主体的。コーヒージェリーで感じられたグジキャラクターは希薄になってしまった

OYATSUYASUNのコーヒージェリー詳細

【コーヒージェリー】

  • Colombia Cauca地方 Cana Dulce Washed
  • やや深煎り
  • ハンドドリップ、アイスコーヒー用抽出
  • キビ砂糖
  • ゼラチン

【評価】

  • 味覚バランス
    • 甘さと酸が明確に感じられ印象強い。同時に苦みもあるがそれほど甘さと酸をマスキングしていない
  • フレーバー
    • 赤いベリー、赤ワインチョコレートの宣言。葡萄やカシス、ビターチョコが感じられる
  • 触感
    • Medium Puru-Puru、Medium Tsuru-Tsuru、Medium Muchi-Muchi
    • 全ての要素がバランスよく、コーヒージェリーらしさを良く感じる
    • Afterに残る所感も顕著で余韻が長い

【シグニチャージェリー】

  • Colombia Geisha La Hoja
  • やや深煎り
  • ハンドドリップ、アイスコーヒー用抽出
  • キビ砂糖
  • ゼラチン

【副材料】

  • レモングラノール
  • 生クリーム
  • 牛乳
  • ジャスミンティー茶葉

【レシピ&コメント】

コーヒーの新しいおいしさがテーマ。牛乳でジャスミンティーを抽出し、生クリームをプラス。やや硬めに仕込んだジェリーをクラッシュしゴロゴロ感を演出。ジャスミンクリームを掛けてさらにレモングラノールを振りかけて触感の向上を図る。クリーンさを持ちながらジャスミン、レモンベルガモットの風味が楽しめる

【評価】

  • 準備から提供まで十分に説明および体験させているか
    • 使用品についての説明あり。細かい分量や具体的な作成方法に欠けているので再現が難しい
  • 独創性やコーヒーとの相乗効果を感じるか
    • 副材料にグラノラを使用することでジェリーの触感にサクサク酸をプラス。新しいアイディア
    • もともとのフローラル系のゲイシャにジャスミンティー風味のクリームをかけるので一定の相乗効果が予感される
  • 味覚バランス
    • 甘さと酸の強度が共に弱く印象が薄い。コーヒー本来のキャラクターがあまり感じられない。触感が強く一部グミになってしまったところがあり触感が均一でない、触感の強さに邪魔されて味がとりづらい印象
  • フレーバー
    • クリーンカップ、レモンが感じられた。キャラクターは弱い、主に副材料からもたらされた印象が主体的になっている。ゲイシャフレーバーが感じられず、コーヒーのキャラクターが不明瞭だった

結果発表!!

おのおの素晴らしいコーヒージェリーを提供してくれました!!いやーまるで異次元のコーヒージェリーですよ!!こんなの食べたことない(;゚Д゚)。素晴らしかったですね!!

写真提供OYATSUYASUN

結果はRDCが0.5点差で勝利しました(ほとんど同じ点数)!!

コーヒージェリーの評価はOYATSUYASUNの方が高かったので、シグニチャージェリーでちょっと点を落としてしまいましたね・・・。ほんとに僅差!!

浅煎りのジェリーもフルーティーでよかったのですが、やや深煎りのジェリーは甘さと酸が明確でとっても良かった!苦みもそんなに気にならないですね。最近のWBCやJBCのエスプレッソの大会だと深煎りはなかなか厳しいですが、ジェリーに関していえば、それぞれ違った傾向になるものの、酸、甘さ、フレーバーがきちんと味わえるので、可能性はより広いと思います。自由度高いですね!!

RDCのシグニチャージェリーは炭酸仕込みだったのですが、意外にジェリー状態でもシュワシュワ感残ってましたね。

OYATSUYASUNのシグニチャーは思い込みからの脱却というテーマだったのですが、一緒にジャッジに入ったOYATSUYASUNの奥様が「意味わからん」と一刀両断していたのが衝撃でした!(;゚Д゚)

今回は実験的な取り組みでしたが、ぜひ次回は細部を煮詰めてもう少し参加者を募りたいと思っています!

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お遊びは・・・本気でやるから楽しいの♡(字余り)

べっぽ(花押)

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でも火遊びはだめよ( *´艸`)

いやーん♡