こんにちは!!Coffee Fanatic三神です!

前回に引き続きのテロワール、ジャマイカ編!!今回は後編のテロワール詳細についてご案内しまーす!!

前編では厳しいこと書きましたが、品質やブランディングを再構築すれば、今後も楽しみな生産地になることは間違いないと思います・・・・。

私営農園のブランディングをツーリズムではなく、コーヒーそのものにもっとフォーカス(品種や生産処理、品評会オークションに取り組む等)するべきかと・・・。Jamaica PCAとか、なんなら日本が品評会やってもいいのにね・・・。

今の状態だと、小規模農園は観光地のコテージ化(宿泊施設化)している感じなので、ちょっと方向性を変えてもらいたい感じではありますね(;・∀・)アハハ。

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今回も頑張ってお手製地図作りましたが、やはり一部の農園は所在が不明なので、そういった農園には”???”マークを付けてみました。

それでは楽しんでくださーい( *´艸`)

ジャマイカのテロワール

直近の宗主国がイギリスだったため、ラテンの国ではありますが、公用語が英語になっています。ということで、地名がキングス・イングリッシュ的な感じが満載です(MiddlesexとかCornwallとか)。他の地域は情報がないので、解説するのはBlue Mountainエリアにしぼりますね。

ということで、Surry County(サリー郡)に属するPortland(ポートランド)、St. Andrew(セント・アンドリュー)、St. Mary(セント・メリー)、St. Thomas(セント・トーマス)の4教区(Parish)に渡る6,000haのエリアが重要になります。ここは火山性の土壌を持ち、年間の降水量が2,100mmに及びます。地質はコーヒーの生産地では多い、Clay Loam(粘土質土壌)です。

ジャマイカ自体がそれほど標高のない島国なので、高くても農園標高は1,200mくらいが通常帯なんではないかと思います。緯度の高さはメキシコ南部あたりで、台湾よりちょっと南って感じです。他の中米と比べると標高が低いですが、緯度を考えると、これくらいでもまあ・・・いけますかね?

当地はBlue Mountain Mistと呼ばれる霧が長期でかかり、日照をさえぎるため全般的に遅熟です(湿度が高いと病気が怖いなー・・・・)。なお完熟迄10か月かかる農園もあるようなので、日夜の寒暖の差も結構大きい事が推測されます。こういった点は品質の高さに期待が持てます。・・・ただ、この国はハリケーンがたびたび上陸する産地であるため、標高の高い地域であっても甚大な影響を受けることがあります。

今回は県以下の農園を地図に記載してみましたー。

【Surry County以下の行政区分】

  • Parish(教区)
    • Estate/Miller(農園/精選業者

*Parish(教区)=キリスト教の教区に由来する区画区分で、ジャマイカでは県のような存在

著名な銘柄はSt. Andrew教区に多く集結しており、一方でSt Mary教区にはありません。よって実際はBlue Mountain山の西側から南西にかけてのSt. Andrew、Portland、St. Thomasの3県が合わさる地点に多くの農園が分布しているようです。

Blue Mountainの農園

従来は行政区分に沿って紹介していましたが、エリアが小さいのと、事業者のグループ農園が教区をまたぐので、ざっくりと教区(Parish)ごとに農園らをご紹介していきたいと思います。スンゴイいっぱいあるから覚悟してね♡ちなみにファナティック的に聞きなじみがあるのは、Wallenford、Clydesdel、Mavis Bank、Stoneleigh、Flamstead、Greenwich、BMCVあたりの銘柄です。

とりあえずネットなどをさらってみると、いっぱい出てきましたが、これ以外にもっとたくさんの小規模&銘柄農園が存在していると思います。農園名を関した銘柄物は資金力のある企業傘下であるケースが多いです。オーナーがいて、農園経営をしてる感じですね。繰り返しですが、農園自体が焙煎事業に力を入れているケースがとても多く、自社のHPで販売しています。これはワイン・メーカーやワイナリーの自社ブランドの直販展開によく似ています。ウェブをさらっていると「コーヒーのシャンパン」を称している事業者もあるので、目指しているのはフランス、シャンパーニュのメゾンみたいなイメージかもしれません。

確かにBlue Mountainくらい高額なブランドが確立されると、生豆での輸出よりも焙煎豆の方が品質管理しやすいし、ブランド・イメージの保全に有用であると考えられます。他のオリジンにブレンドされたり、クロップ落ちを安売りされたりするリスクが少なくなります。加えて高額商品はB to BよりもB to Cに傾倒していきますし・・・。生豆よりも焼豆の方が利益率は段違いですからねー(まあそんなに量は売れないと思うけど)

*JACRAのLicenseesで登録事業者(農園/ミル/輸出業者)などが参照できるよ!

https://jacra.org/licensees/

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あ、再掲載ですが、度量衡はこんな感じなので、テキトーに換算してください!!

  • 1ft(フィート)=0.3048m=約30cm
  • 1lb(ポンド)=453.592g=約454g
  • 1ac(エーカー)=0.404686=約0.4ha
  • 1box(ボックス)=62ポンド=約28kg

それではいってみよー!!

St. Andrew Parish(セント・アンドリュー教区)

*地図のレイヤーはSt. Andrewをみてね♡

Clifton Mount Estate(クリフトン・マウント・エステイト)

1977年に設立された農園で、Sharp家(シャープ)が所有しています。古い家系のようで、1700年代からこのBlue Mountainエリアに根差していたとのことです。農園はNew Castleton地区(ニュー・キャッスルトン)のCatherin’s Peak(キャスリンズ・ピーク)に位置しています。下記のURLを参照すると生産処理にNaturalの文字が出てきます。ナチュラルのブルマンなんて飲んだことないですね!!国内用のローグレードでしょうか?もし輸出規格であるんだったらかなり珍しいと思います。ちなみに日本のMi-Cafetoさんで扱っているJuniper Peak(ジュニパー・ピーク)と言う銘柄はこのClifton Mountの系列農園となります。

【参考URL】

https://www.jacoffee.com/pages/clifton-mount?srsltid=AfmBOopulpKIaUMpJlPXuLrM1k_hbPA98dlgylhCtYoScVqT_rSUKSx-

https://bluemountaincoffee.com/product/clifton-mount-estate/?attribute_pa_roast=medium

https://www.roastmasters.com/jamaica-juniper-peak.html?srsltid=AfmBOopA1X75nCc6ZcmXo1Ps7hIktRcMOojiwmFCgw9mi8U98BFYbggK

Clydesdale(クライスデール)

日本で有名な銘柄です。上記のClifton MountがプロデュースするブランドがこのClydesdaleです。この銘柄はご近所の小規模生産者他の集積ロットで、生産地域はClifton Mountの周辺エリアが該当しています。複数の小規模生産者の農園らで構成されたロットは、ワインで言えばネゴシアン(仲買人)が仕立てる別ラインのブランドであり、こうした取り組みは最近のエチオピアの個人農協やコロンビアのInmaculada農園でも見ることができますね。たぶん昔はクライスデールと発音したのでしょうが、言いづらいのでdeがサイレントになったと思われまぷ。

https://bluemountaincoffee.com/product/clydesdale/?attribute_pa_bean=classic&attribute_pa_roast=medium&attribute_pa_size=16-oz&attribute_pa_grind=whole-bean

Flamstead Estate(フラムステッド・エステイト)

これも有名な銘柄ですね。1728年にNicholas Roseがコーヒーをジャマイカに持ち込んだ後、1764年に最初の栽培事例として報告が上がったのがこのFlamsteadだそうです。という事で、ここはオリジナルかつ最古のBlue Mountain銘柄と言えます。農園の一部は1982年にBlue Mountain Coffee Venture Limited (BMCV)の創設者 Carlyle Dunkley (カーライル・ダンクリー)の所有となり、以降Dunkley家が管理しています。2014年に精選プロセスをアップグレードし、水洗発酵(Fully Wash)からMechanical Washに変えたそうです。また乾燥も当地では珍しいアフリカンベッド(Suspended Patio=高床式の乾燥台)を採用しました。これにより抜群に品質が向上したようです。機械水洗だと発酵がないので、酸はかなりフレッシュになりそうですね!

https://bluemountaincoffee.com/product/flamstead-estate/

https://burmancoffee.com/product/green-coffee-beans/jamaican-flamstead/?srsltid=AfmBOor5Mu3U8o4f9bdYAQB_19FDsR0-fXUbJFkTMKKvINVbHKQUmAXg

https://www.jbmc.gr/about-2/

BLUE MOUNTAIN COFFEE VENTURE LTD(BMCV)(ブルー・マウンテン・コーヒー・ヴェンチャー)

BMCVは1999年にCarlyle DunkleyとKeith Gardener(キース・ガードナー)によって創立されたヴェンチャーで、2000年からウエット・ミリング(つまりは精選)、2005年からドライ・ミリング(グレーディング&輸出)を行う様になりました。BMCV Farmとも記載があるので、ミル以外に農園、もしくは関係する生産コミュニティのいずれかがあるようです。上記で触れましたがDunkley家はFlamstead Estateを所有しているので、BMCVは自社農園とFlamesteadの2農園をプロセスしている感じでしょうかね?ワタルにいる時にBMCVという銘柄を扱ったことがあるので、一応FlamesteadとBMCVはブランドが別扱いになってるようですね?知らんけど。

https://jamaicacoffee.org/blue-mountain-coffee-venture-ltd/#:~:text=Contact%20Us-,BLUE%20MOUNTAIN%20COFFEE%20VENTURE%20LTD,-Home

Wallenford(ウォーレンフォード)

ジャマイカでは最大手の業者で、全体で5,000エーカー(2,023ha・・・(゚Д゚;)デカイ!!)にわたる農地のミリングを手掛けており、自社ではおよそこの半分の2,428エーカー(982ha)に及ぶBlue Mountainエリアの土地をこのWallenford Coffee Companyが所有しています(栽培面積は660エーカー=267haだって)。日本でもかなり有名な銘柄で品質には定評があり、このWallenfordを指定して買い付けるロースターさんもちらほらいましたね。フルーティーさに特徴があって、なんでも酸はClifton Mountより明るいという批評もあるそうです。なので、評価が高い銘柄ですね。ファナティックも良い印象がありますが、そんなにフルーティーって感じでもなかったですけどね(笑)。1746年にアイルランド人のMatthew Wallen(マシュー・ウォーレン)が開墾してから250年以上にわたって命脈を保っている老舗農園ですが、現在はジャマイカ政府が実質所有しているようですね。栽培から精選、ドライ・ミルなど幅広く事業を手掛けるまさに大手の大規模農園/精選業者です。

https://www.wallenford.com/

https://jis.gov.jm/government/agencies/wallenford-coffee-company/

Greenwich Estate(グリニッジ・エステイト)

1968年に5エーカーの土地からスタートしたシングル・エステイトです。農園との取引はインターネットかダイレクト・トレードのみらしいのですが、その多くは日本に販売されているようです。Graham家(グラハム)が開墾?所有しており、後年106エーカーを追加リースしたことで規模が大きくなり、企業化しました。集合ロットではなく、単一銘柄であることにこだわっています。この農園のオーナーによると正統派Blue Mountainはジャマイカの生産量のうちの15%程度らしい(シングル・エステイト=単一農園の事を言ってるのかな?)のですが、まあ、そんなに味は変わらないような気がします(笑)。焙煎事業も行っているのですが、焼豆販売事業が今後どうなるかわからんので、一応日本向けに生売りのルートも確保してあるらしいです。・・・・なんか生々しい話ですね(゚Д゚)。名前はグリニッジ天文台と同じスペルですが、なんでも古英語のGronewic(緑の港)が転じて今のスペルになったようです。

http://jamaicagleaner.com/gleaner/20031123/business/business3.html

https://www.beaches.co.uk/blog/blue-mountain-coffee/

Mavis Bank Coffee Factory/ Jablum(メイヴィス・バンク・コーヒー・ファクトリー/ ジャブラム)

日本でも有名な銘柄(全生産量の内日本向け=85%)ですが“Mavis”の名乗りは農園ではなく、チェリー・コレクター、ミラー/プロセッサーなので、そういったブランドで展開しています。つまりは私営農協ですね。創業は1923年で、創業者はVictor Munn氏(ヴィクター・マン)です。開園以降、Munn家が管理していましたが、現在では株式の70%はNational Investment Bank of Jamaica (NIJB)が所有しているようです。ジャマイカでは最大手の一つとして活動しており、年に6,000軒の農家から集積する100万ポンド=453MTに及ぶ生豆を精選しているそうです。・・・・・Blue Mountainエリア農家が7,000軒(JCEA https://jamaicacoffee.org/)という事なので、そのほとんどを占めているって感じなのかしら?そしたら他の業者はどういう立ち位置なのかね???・・・・なんかまた数が合わなくなってきたなー・・・・(笑)。品質にも気を付けており、最近は100% Grain Proを謳っているようで、樽の中にビニールが入ってるみたいですね。またMavisは焙煎豆事業も行っており、焼豆はJablum(Jamaica Blue Mountain・・・・そのまんま・・・)というブランドで販売しています。自社農園も所有しており、Abbey(アビー)、St. Thomas(セント・トーマス)、Orchard Rest(オーチャード・レスト)を含む計6農園が存在するようですが、残り3つの詳細は不明です・・・・。

https://jablumcoffee.com/about-mavis-bank-coffee-factory/

https://jamaicacoffee.org/mavis-bank-coffee-factory/

https://www.moonjamaica.com/listing/mavis-bank-coffee-factory

Craighton Estate(UCC Blue Mountain Coffee Craighton Estate)(クレイトン・エステイト)

日本のUCC(上島コーヒーカンパニー)がBlue Mountainエリアに所有する農園です。上島忠雄氏主導のもと、日本初のBlue Mountain農園が創業されました。ワタルもブルマン農園持ってましたが、超絶不採算だったので、私が在社中に売却された記憶があります(なんかダイオール・ワタルって名前だったような・・・・?)。ちなみにUCCはハワイのKonaにも農園持ってますです。プロセスはどうもMavis Bankが行っているようですね。農園の事務所は昔のジャマイカ総督の別邸だったようで、ここがオークションに出されたときにミックジャガーと競って落札したとか・・・・。農園はファーム・ツアーをやっているので、観光業が盛んなようです。コーヒーその物より、観光ツアーの情報が検索に引っかかってきます・・・・(笑)。

https://www.ucc.co.jp/eng/company/about/estates/

https://www.accesstravel.com/en-US/ViatorAttraction/Index/34/25794

St. Peter’s Community(セント・ピーターズ)

St. Peter’sは農園の名前ではなく、小さいコミュティーの名前です。St Andrew教区にありますが、すぐ北はPortland教区になっており、ここの境界一帯は1700年代にはじめてコーヒー持ち込まれた由緒ある場所でもあるためか、多くの名のある農園らが集結しています。コミュティー内には滝があって、トレッキングに最適(?)な立地のようですGoogle Mapの位置情報が正しければ、北のWallenford、東のClydesdale、西のClifton Mountに囲まれてた中央に位置しているため、テロワール的に王道なのは間違いないでしょう。

https://adventuresfromelle.com/tag/st-peters-jamaica/

Jamaica Coffee Corporation Limited(JCCL)(ジャマイカ・コーヒー・コーポレーション)

• Shirley Castle Estate(シャーリー・キャッスル・エステイト)

• Journey’s End Estate(ジャーニーズ・エンド・エステイト)

• Stoneleigh Estate(ストーンリー・エステイト)

• Cinchona Estate(チンチョーナ・エステイト)

• St. Clouds Estate(セント・クラウズ・エステイト)

Shirley家(シャーリー)が運営する事業グループで、生産から焙煎加工までを手掛ける大手業者がJCCLです。基幹農園は日本でも名が知られるStoneleigh Estateになり、Jamaica Coffee Corporation Limited (JCCL=代表企業)、Stoneleigh Coffee Processors Limited (SCPL =ミリング業者)、 Stoneleigh Coffee Roasters Limited (SCRL=焙煎業者)、といった3つの業態で構成されています。傘下農園は5つあって日本でもちらほら耳にする銘柄もありますが、やはりStoneleigh(1980年開園?)が最も有名ですかね?昔ワタルにいたとき扱った記憶があります。“ストーンレイ”と言いがちですが、発音は“ストーンリー”なので気を付けてください( *´艸`)エイゴハムズカシイネ。2011年から焙煎事業に進出したとのことなので、ここもより良い商圏に参入すべく、事業開始に踏み切ったようですね。・・・・やはり生豆事業一本は厳しいんですかねー・・・・。

https://jamaicacoffee.org/jamaica-coffee-corporation-ltd/

https://seaislandcoffee.com/products/jamaica-blue-mountain-cinchona-unroasted

https://seaislandcoffee.com/products/jamaica-blue-mountain-stoneleigh-peaberry-unroasted

https://stoneleighcoffee.com/

Trumpet Tree Coffee Factory(トランペット・ツリー・コーヒー・ファクトリー)

2012年の2月にAuthur McGowan氏(アーサー・マクゴワン)が開園した、ブルマンとしてはかなり新しい農園です。St. Andrew教区のConstitution Hill(コンスティテューション・ヒル)に85エーカーの土地を所有しており、東にはFlamsteadがあります。テロワールとしては南の方に位置しますね。手収穫、手洗浄などのハンドクラフトによる(本当にHand Pick、Hand Washedって書いてある・・・・・)コーヒーが特徴です。バーベキューグリルの上で空気乾燥するというユニーク(!?)な取り組みを行っているようですが、これは火を点けるのかしら?多分サスペンデット・パティオの代わりと思いますが、ウェブの画像では思いっきりコンクリート・パティオで乾燥してますね(笑)。どういうこっちゃ?

https://jamaicacoffee.org/trumpet-tree-coffee-factory/

https://bluemountaincoffee.com/product/arthur-mcgowan/

Lime Tree(ライム・ツリー)

10エーカーの土地を持つ農園で、エコ・コテージを提供しています。Rodger &Tifony Bolton(ロジャー&ティフォニー・ボルトン)夫妻が運営する農園ですが、生豆よりかは宿泊施設としての売り出しがメインでしょうか(ほぼコテージ)?Mavis Bankがプロセスを行っているようで、単一の銘柄としてはあまり流通しないような雰囲気があります。HPを見るとMavisの焙煎工場のツアープランがあるので、やはりこの農園はどっちかと言うとB&Bがメインでしょうね。

https://limetreefarm.com/

Maveric Farm(マーヴェリック・ファーム)

かつてはMavis Bankに属する農園だったようですが、2000年に入って単独農園として独立しました。St. Andrew教区のWestphalia(ウェストファリア)の丘に位置しており、すぐ東はSt. Thomas教区になります。なんでも農園からはKingstonの港が見渡せるようですね。こちらもHPから焼豆を購入することができます。名前は不明ですが女性の家長が農園を運営をしているようです。

https://mavericcoffee.com/

Royal Blue Mountain(ロイヤル・ブルー・マウンテン)???

Wycliffe Mitchell氏(ウィクリフ・ミッチェル)が約30年前(1990年代?)にClydesdelの地に開いた農園で、現在はJulius Edwards(ジュリアス・エドワーズ)というジャマイカ出身のマネージャーが運営しているようです。ちなみにマネージャーはイギリス、ロンドン在住だそうです。こちらも幅広い商品展開で、生豆、焙煎豆、挽き豆などがHPから注文できます。

https://royal-blue-mountain-coffee-jamaica.myshopify.com/

https://www.facebook.com/royalbluemountaincoffee/

Portland Parish(ポートランド教区)

*地図のレイヤーはPortlandをみてね♡

Blue Baron(ブルー・バロン)???

Blue Mountain山の北側、Buff Bayに138エーカーの土地を持つ農園です(コーヒー栽培エリアは60エーカー)。正確な農園所在地が判明しませんが、どうやら正式なBlue Mountainエリア外?ではないかと思われます。どんなに調べても島の北側の港町か、その周辺ばっかり出てきます。一応Buff Bay(バフ・ベイ)という川がPortland教区に流れているので、Blue Mountainエリアの西側にかすっているのかもしれません。所有はコーヒー生産に70年以上携わっているMinott家(ミノット)で、なんでも完璧な熟度のチェリーのみを収穫するために10~20回程度((゚Д゚)エ・・・!?)ピッキングに入るようです。普通は3回くらいなのですが、ピッカーの数が少ないのか?熟し方にムラがあるのか、異常に多い回数ですね。正式にはJamaica Standard Prods Co Ltd(JSP)という会社が運営しており、この会社はHigh Mountainの銘柄で有名なBaronhall Estateも所有しています。JSP社はIsland Blueと言うブランドで焙煎事業も行っているみたいですね。焼豆の他キューリグなどの商品が見られます。

https://seaislandcoffee.com/products/jamaica-blue-mountain-blue-baron-peaberry?srsltid=AfmBOoqNuKLASB0be5l6W9wKa6ZCkWGLnxRZS-T7QumBnDkPcN7XXvvj

https://islandbluecoffee.com/

Rocksteady Mountain Coffee Farm(ロックステディ・マウンテン・コーヒー・ファーム)

Portland教区の17.5エーカーにわたる、7農園のコミュニティのコーヒーを生産している会社です。オーガニックにこだわっており、殺虫剤は使用せず、有機肥料を使用して栽培を行っています。創業者はRicardo Forbes氏(リカルド・フォーブス)で地理的情報における価値、つまりはワインのAOC(原産地統制呼称)の様なBlue Mountainだけでなく、それにとどまらない、Roacksteadyとしてのブランドの確立及び認知を目指しています。当地はPortland教区に位置していますが、すぐ南にSt. Andrew教区の境があります。

https://rocksteadycoffee.com/pages/the-farm?srsltid=AfmBOoqdvcp_Ovu9SGvnGUn8SwSPjMIg1QeHV6sd0U2fbJVKzk6D_Z8n

https://www.wipo.int/web/wipo-magazine/articles/rocksteady-coffee-and-the-journey-growing-some-of-the-worlds-finest-coffee-63169

Old Tavern(オールド・タヴァーン)

Twymans家(トゥワイマンズ)が1968年に取得した農園で、輸出者免許も取得しており、彼ら自身で直接輸出もできるようです。という事でドライ・ミルも持ってる感じですね。この農園の木は、なんでもかなりの遅熟で、完熟まで10カ月を要するようです。これはHardwar Gap(ハードワー・ギャップ)に発生する霧の影響だとか。熟すのが遅いのは良いのですが、あまり長期間湿度の高い状態にさらされるのは、病気の観点からリスクが高そうですね。Old Tavernは焼豆を地元のレストランやカフェに卸しているようです。またPeaberryのロットに自信があるようです。位置としては上記のRocksteadyのすぐ南にあり、Portland教区ではありますが、St. Andrew教区との境に近いです。

https://www.facebook.com/p/Old-Tavern-Coffee-Estate-100063457629924/

https://www.moonjamaica.com/listing/old-tavern-coffee-estate

Sir John’s Peak Estate(サー・ジョーンズ・ピーク・エステイト

Blue Mountainエリアでも最も標高の高い場所に位置する農園です。地図で見るとちょっと離れたところにSir John’s Peak(峰)があるので、ここらへんですかね?・・・車入れるのかな?残念ながら具体的な農園所在地はわかりませんでした。結構野心的な農園みたいでなんとGeisha種を栽培しているようです。ブルマン・ゲイシャなんて本当に聞いたことないですね。なんでBM総生産の70%以上が日本に来ているのに、こういった特殊ロットを聞いたことないんでしょうか?・・・・本当に関係性構築できてんかなぁ・・・・??30年ほど前にSalmon家(サルモン)が開墾した比較的新しいエステイトで、まさに秘境と言った感じがあります。

https://bluemountaincoffee.com/product/sir-johns-peak/?attribute_pa_roast=medium

St. Thomas Parish(セント・トーマス教区)

*地図のレイヤーはSt. Thomasをみてね♡

Coffea Diversa(コフィア・ディヴェルサ)???

Coffea Diversaはコスタリカ発の農園プロジェクトで、日本ではアタカ通商さんが扱ってますね。本拠地はパナマとの国境に近いBrunca/Chilipoエリアの農園ですね。オーナーのGonzalo Hernández氏(ゴンサロ・エルナンデス)はSt. Thomas教区のPenlyne Castle(ペヌリー・キャッスル)に農地を得てBlue Mountainの農園運営に進出しました。JasonとRichardの Sharp兄弟とのコラボプロジェクトという事なので、ちょっと位置は遠くなりますがClifton Mountの系列という感じにもなりますね。所在は後ほど紹介するJamrockのエリアとも重なりますので、関係があるかもしれません。

https://coffeadiversa.com/en/?v=d368cf7636ec

https://coffeadiversa.com/en/jardines/?srsltid=AfmBOorigEY1VaU20Es6UqyO79RjtI4jiCBVtb2zicByAvbF7RDfhFLl&v=d368cf7636ec

RSW Estates(RSWエステイト)

  • Resource(リソース *St Andrew教区)
  • Sherwood(シャーウッド)
  • Whitfield(ウィットフィールド)

Resource(リソース:1700年代?), Sherwood(シャーウッド:1801年設立), Whitfield Hall(ウィットフィールド・ホール:1776年設立)の3つの農園の頭文字をとったエステイトプロジェクトです。ResourceだけSt. Andrew教区に離れて位置しており、SherwoodとWhitfieldの2つはSt. Thomas教区にあります。プロセスは1700年代から精選を手掛ける老舗のSherwood Coffee Worksが行っています。なおSherwoodでは2021年にGeisha種が初収穫できたそうで、ここでも新たな取り組みが始まっているようですね。なおResourceはLangford家(ロングフォード)が SherwoodはBramwell家(ブラムウェル)が、Whitfield HallはAllgrove家(オールグローブ)が所有しています。

https://sherwoodcoffee.com/

https://sucafina.com/na/offerings/sherwood-jamaica-blue-mountain-fw

https://www.martinezfinecoffees.com/jamaica-blue-mountain-rsw-estates.html

Jah B(ジャー・B)

Rastafarian(ラスタファリ宗教家)であるその名もJah B氏が営む、オーガニックコーヒーに力を入れている農園です。Jah Bさんの風貌は“The Jamaican”という感じ満載です!農園管理は息子を含んだ25名で営んでいるようですが、なんでも裸足(なんで?)で農作業をしており、有機肥料を使っているとのことです。免許を取得しており、海外への直販も政府から許可されているようですね。そんでもってやっぱりゲストハウスがあるようなので、観光地の一部でもあるようです。

https://v-hub.vollers.com/store/listings/6807

Radnor Coffee Estate(ラドノール・コーヒー・エステイト)???

1800年から続く老舗の農園で、農園内には歴史な建造物や古い水車などの名残がある景観を持っているようです。1980年にWilliam Campbell氏(ウイリアム・キャンベル)の所有となり、645エーカーにわたる多様な植生を誇る農園はSt. Thomas教区のBlue Mountain Peakの隣にあるようですが、ちょっと位置は特定できませんでした・・・。広大な農地の内半分近くに渡る300エーカーがコーヒー栽培用に使用されており、上記のJah Bさんも2009年にここの栽培事業に関わったことがあるそうです。

https://www.scribd.com/document/412708415/Radnor-Estate-Jamaica

https://www.scribd.com/document/412708677/Clifton-Mount-Estate-Coffee-How-to-Brew

Jamrock Green Crops Legacy Estate(ジャムロック・グリーン・クロップス・レガシー・エステイト)

  • Legacy Estate(レガシー・エステイト)
  • Richmond Gap(リッチモンド・ギャップ)
  • Moy Hall(モイ・ホール)
  • Flamstead(フラムステッド *St Andrew教区)
  • Silver Hill Estate(シルバー・ヒル・エステイト *St Andrew教区)

Jamrock社は精選から焙煎事業まで手掛ける業者でSt. Thomas教区に位置しており、年間100世帯に及ぶ、1800年代からコーヒーの生産に携わってきた生産者達をサポートしています。自社農園は4つあり、Legacy EstateはSt. Thomas教区のHagley Gap(ハグリー・ギャップ)の高地にあり、300エーカーの内45エーカーが1980年にコーヒー専用になりました。Richmond Gap(22エーカー)はLegacyから少し離れた南にあり、Moy Hall(35エーカー)は東に位置しています。隣のSt. Andrew教区にFlamstead(40エーカー)農園を所有という事なのですが、これはDunkley家が所有している、いわゆるFlamsteadとは違う同名の別農園のようです(Flamstead自体が地名なので名前がかぶったのかもしれない・・・・)。上記の直営とは別の農園(関係農園?)であるSilver Hill Estateは1953年に設立されました。St. Andrew教区のWallenfordの近くにSilver Hill Selectという農園もありますが、これらは別なのか同じなのかよくわからーんでーす。

https://www.jamrockgreencrops.com/?srsltid=AfmBOoqD4SjMrH-NRLJ46F8_RYTACv_X17qdh29B_dlEhm06iCdTWX2j

https://www.facebook.com/moyhallcoffee/

https://linktr.ee/moyhallcoffee?fbclid=PAZXh0bgNhZW0CMTEAAaax4bPMpkfnP2k7KEDSAHqab0fQRJREtVg8E0vAlTSNGX9XhM28DkHlwjY_aem_gRNPr_wakX2aTAEejC5FwQ

https://www.jamrockgreencrops.com/our-farm/

https://www.youtube.com/watch?v=OzCg3W8U0fg

https://silverhillselect.com/

Gold Cup Coffee Company Ltd/ Amber Products LTD(ゴールド・カップ・コーヒー・カンパニー Ltd/ アンバー・プロダクト Ltd)

  • Abbey Green Estate(アビー・グリーン・エステイト)

Gold Cup Coffee CompanyはMavis Bank、Wallenfordに続くジャマイカで3番目に大きなBlue Mountain事業者だそうです。Charles Lyn(チャールズ・リン)が1994年に創業しました。もともとは焙煎事業者(Boutiqueと書いてあるから自家焙煎だったのかな?)だったようです。傘下のAbbey Green Estateは1800年代にはAmber Estate(アンバー・エステイト)と言うラベル名で、英国ロンドンで流通していたためこの農園も歴史あるエステイトとなっています。標高は同国で最も高くなんでも4500ft=1300mだそうです。ブランド名としてはAmber Coffee Estateを名乗っているようですね。Blue Mountain Peakへの入り口付近の高地(Portland Gap)に位置しており、この頂に行く際は必ずAbbey Green Estateを通る必要があるとのことです。

https://www.jamaicaexperiences.com/directories/details/gold-cup-coffee-company

https://www.frescogourmetcoffee.co.uk/store/coffee/speciality-coffee/407/jamaican-blue-mountain-gold-cup.php

https://www.capitalbooksandwellness.com/products/amber-estate-jamaican-blue-mountain-whole-bean-coffee

所在教区不明のBlue Mountain銘柄

Mamre Blue Coffee Estate(マムレ・ブルー・コーヒー・エステイト)???

2021年に免許を取得した新しいプロジェクトです。所在が不明ですが、農園ではTypica種を栽培しており、ここでも熟すのに10ヵ月かかるとの事。ひょっとするとRocksteadyやLime Treeなどに近い農園かもしれませんね。焙煎豆での展開が積極的で、OEMだと思いますが、自社ブランドの家庭用抽出器やホーム・グラインダーなども展開しています。

https://mamrebluecoffee.com/?srsltid=AfmBOoqMc5JUDg0pPqpkFggoZmxUoJxW7K3hYHDNIXS8l4H1EdaOTqD2

Sangster’s Coffee(サングスターズ・コーヒー)???

ジャマイカの2代目首相を務めたDonald Sangster(ドナルド・サングスター)の子孫が1981年に始めた44エーカーの農園です。農園所在地はちょっとわかりませんでした・・・・。生豆も展開していますがHPから焙煎豆が購入できます。シングル・エステイトを売りにしているので、やはりジャマイカの小規模農園は利幅の少ない生豆よりも、自社ブランドの焙煎豆で販促していくケースが今後の主流になりそうですね。こういった農家自家焙はワイナリー直送のワイン販売みたいなイメージが近いと思います。Coffee Expoにもブースを出しているようなので、SCAとかでも見ることができるかもしれませんね。アメリカNew Yorkに自社ブランドのカフェがあります。

https://sangsterscoffee.com/

https://maps.app.goo.gl/zNkENSQGVUbaWs1u8

High Mountainの部・・・・

Blue Mountainの次はHigh Mountainに行きますね。

基本的にハイマンは銘柄物を見たことが無いのですが、一応有名どころとしては1銘柄存在します。

前回お話したハリケーンの時の影響で、むかーしHigh Mountainもちょっとだけ入荷したことがあったのですが、やはりBlue Mountain銘柄でないとダメと言うことで、あんまりロースターからの引き合いが無かったですね。

同じようなことはハワイのKonaでもあって、こちらはですね・・・・”Extra Fancy”でないとダメなんですね。いくらスクリーンが大きくで実質上のスペックが変わらなくても、証明書(Certification)に”Extra Fancy”が明記されていないと、これまた全然ロースターが買ってくれないんですねー(涙)。Fancyでもきついし、Prime SC19とかの大粒でもダメでしたね。

スペシャルティだと、カップ・クオリティーが高ければ、例えばColombiaのExcelsoとSupuremo違いはどうでもよくて(輸出規格上はSupuremoの方が上位)、ケニアにしても味が良ければこれまたAAとかABといった、スクリーンサイズにこだわる必要がありません。

だけどブルマンとかコナは味ではなくてスペックだけでみんなマーケティングしてたので、本末転倒になっちゃったんですねー。本来だったらロースターがきちんと品質評価して、どんなおいしい味わいなのかを伝えなきゃいけないのに、カッピングを蔑み(昔のロースターはカッピングをナンセンスと思ってた人がかなり多かった)、生豆の見た目のきれいさと輸出規格の高さだけを謳ったのがやはり深い闇だと思います・・・・。加えて実際に流通するのはブレンドばかり・・・・。

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ということで、実はハイマンもブルマンとあんまり品質が変わらないことがあったりして(*ノωノ)。

まあ、昔カップしたときは、まぢでどんぐりの背比べでしたね♡

St. Ann Parish(セント・アン教区)

*・・・・一銘柄しかないけど、St. Ann & Clarendonをみてね♡

Baronhall Estate(バロンホール・エステイト)

Blue Mountainエリア外にある、いわゆるHigh Mountain銘柄で有名な農園です。昔はBroomhall Estate(ブルームホール・エステイト)と呼ばれており、イングランド王であったチャールズ2世がPenrhyn男爵(ペンリン)に授けた土地の一部でもあったようです。300エーカーに及ぶ結構大きい農園で、上記でちらっとご紹介した通り、Portland教区でBlue Baron Estateを運営しているMinott家(ミノット)が所有しています。ちなみにこっちの方が古いですね。農園所在は島のほぼ中央にあり、St Ann教区とClarendon教区(クラレンドン)の境にあります。日本でも有名な銘柄ですが、これ以外のハイマン銘柄は聞いた事が無いですね。

https://www.martinezfinecoffees.com/jamaica-high-mountain-supreme-baronhall-estate.html

https://terracaf.ca/products/jamaica-high-mountain-green?srsltid=AfmBOooUqa1WAtua9KoHKz-61FzCCmZ1Raqc9D1S7TTu-yU8HxqSf_dD

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いやー!!

結構いっぱい銘柄あるじゃん!!

なんで今までWallenfordとかClaydesdelとかMavisとか、大手の銘柄しか流通してなかたったんだろ????

ブルマンのGeishaとか知らんかったですよ(゚Д゚;)。

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結局大手のNo.1が日本に行って、マイクロロットはアメリカやヨーロッパに行ってたんですかねー????

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ということで青い山の物語でしたー!

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ここは旅の終わりではない・・・。

探求をやめたら人生は、もう終わりだよ(´Д⊂ヽ?

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拓けあらたな農園!!

その名も、Journey’s Forever Estateだ!!!

青い愛の旅(?)に終わりは無い!!!!!!!!!!!!!!!!!

ぎゃーす