こんにちはーCoffee Variety Fanatic三神ですー

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昨年やっと終えられたと思った、エチオピアの品種編・・・・。

まさかあんなにエチオピアCOE(Cup of Excellence)でCBD耐性種が入賞するとは露にも思っていなかったので、このパートはスルーしていました・・・・。

でも、今年のCOEも見事に耐性種ばっかりでしたねー。

いやー・・・、あれだけ一生懸命土着種とか色々書いたのに、それらはほとんど入賞してないっすね(´∀`*)ウフフ(死)

しかし、よくよく考えると、CBD耐性種は別にHybrid種ではなくて、土着品種の特性を品種選抜で純化したエリート達だから、そりゃ入賞してもそんなに変じゃないことに今更気づきました・・・・(/o\)。

さすがにあれだけ入賞数が多いと、そりゃ書かないとあかん感じになりましたので、今回やっと重い腰(腕?)を上げて、何とかエチオピアに止めを刺したいと思います・・・・。

(いや、無理か・・・・)

・・・・という訳で早速行ってみよう!!!(T_T)

*今回もソースはCounter Culture様の“A Reference Guide of Ethiopian Varieties”になります。(バイブル!!)

Coffee Berry Disease-Resistant Group The 1974 & 1975 Selections

1971年、Coffee Berry Disease(CBD)は数年でエチオピアのほぼ全土に広まっていました。最初の対策は1972年に開始され、この病気に抑制効果があるかを確かめるために化学薬品を用いた殺菌剤が使用されました。この施策は一見成功の様に見えましたが、やはりCBD耐性種を開発する必要があり、広くエチオピアから遺伝的に多様な品種を収集、使用することがより良い解決方法であると決断がなされました。こうした耐性種の種子選抜のプロセスは1973年に始まり、結果、エチオピア南西部の19の地区から収集が行われました。1973~1975年の間に639本に及ぶコーヒーの木々から種子が収集され、これらに対してJARCの研究者達は複数回に及ぶフェーズのフィールドテストとラボにおける実験を行いました。最終的に彼らはGera、Metu-Bishari、Wahi、Wush Wushなどの地域からCBDに耐性をあらわす13種のコーヒーの木を選抜しました。

1974と75年にもCBD耐性種は開発されました。品種名の冒頭に74もしくは75の番号がついている物は、この両年に収集されてカタログに登録されたことをあらわしています。74、75の後に続く番号は選抜(系譜)番号として各品種に割り当てられた番号になります。

例)74110

74⇒1974年

110⇒品種固有番号

*“Mother Tree(母木)”と言う単語が本稿では頻繁に使用されます。この名称は研究や普及のために収穫された最初の種子の“オリジナルの木”を明確にするために、エチオピアのコーヒー研究者達の間で特に使用されている用語です。

*”Selection(選抜)”とは、あるコーヒーの栽培群から高収量、病気耐性、低カフェイン含有などといった特定の興味深い特徴において、高いパフォーマンスを示したコーヒーの木を選び出す作業を意味します。

Gera Selections(ゲラ選抜)

Gera Woreda(ゲラ・ウォレダ:ウォレダはエチオピアの区画を顕す名称⇒“群”)のコーヒー生産エリアは豊富な植物の遺伝的多様性を有しています。1973~75年の間に総勢188種のCBDに耐性を示す、様々なコーヒーの木がGeraのForest/Semi Forest(森林)、Garden(庭)、等のコーヒー生産システムから選出されました。このコーヒー生産システムから得られた遺伝的多様性は、結果として2つの有名なCBD耐性種、741種と75227種をもたらしました。

741

1978年にJARCは最初のCBD耐性種である741種をリリースしました。研究者達はこの最初のCBD耐性種の母木(Mother Tree)を1974年の収集プログラムにおいて、JimmaゾーンのGera Woredaにある森から採取しました。741種はCBDに耐性のある選抜種として、CBDに最も侵されている生産地域で試験するのが最適であるとされました。

この品種は生産性(収量)の観点からエチオピアの海抜1,500~2,100mと中~高標高の生産エリアが推奨されています。特定の生産エリアでコーヒーの品種を開発する観点から、特に741種はオリジナルの地であるGera地区、もしくはそれに似たAgroecology(農環境)に作付けされた場合に良く適合し、品質の良いフレーバーを保ちます。

*ここに出てくる”Agroecology“(アグロエコロジー:農環境)と言う言葉はコーヒー生産エリアにおける、生産システム、農学的実践、そして環境状態の総体をあらわします。

別の研究でも、この品種は数年後に農園に現れた別の系統のCBDにおいて、その耐性を破られることはありませんでした。今日、741種はエチオピアの研修者達の間において完璧なCBD耐性と、 “干ばつ”に耐えるポテンシャル(将来の栽培プログラムにおいて明らかにると予想される)あることが知られています。形態学的に、この品種は高い樹勢とかなり開いた天蓋を持っていると考えられています。また741種はエチオピアで有名なHybrid種であるAbabuna種(アバブナ)の親の1つでもあります(・・・知らない・・・)。

75227

Gera WoredaのForest/Semi Forest環境における天然のCBD耐性種を得るにあたって、75227種の母木が1975年の夏の終わりに採取されました。フィールドとラボで行われた研究の後、この選抜品種はCBD耐性種として開発され、1981年にGera、Jimma、そしてMetu(Illuababora:イルアバボラ)群の標高1,500~2,100mの高地に配布されました。この品種は背が高く、開いた天蓋、広い葉、そして大きい実を付けることで知られています。

Washi Selecitions(ワシ選抜)

JARCがコーヒーの種子選抜を1970年代に実行した時、研究者達は異なる様座な生産システム(環境)から種子を収集しようと試みました。その中でWashi(ワシ)村にある小さいコーヒー栽培地はCBD耐性種の母木の豊富な資源地でした。Keffa/Kaffa Zone(ケファ/カッファ・ゾーン)のGimbo Woreda(ギンボ・ウォレダ)にあるBonga(ボンガ)の町から30kmほど離れたこの比較的新しい栽培地は1972年に初めてCBDが観測された栽培地として知られていました。1973年に農園の管理者が農園を視察し、これらの木々を研究のためにマーキングしました。1974年にJARCはWashi Woredaのあらゆる地区から99本のCBD耐性種を選出し、結果744種、7440種、7454種、そして7487種の4つのCBD耐性種がリリースされました。

*緑色の新芽と実の先端にある頑強な“萼(がく)”がJARCのCBD耐性種の2つの特徴です。

744

1974年の夏、Keffa Zone内のGimbo WoredaにあるWashi村の栽培地の単一品種から数点の母種子(Mother Seedだったり、Mother Treeだったりややこしいね・・・・)が採取されました。フィールドテストの後、この品種は1979年に配布されエチオピア南西部、特にGera、Jimma、そしてMetu群等の標高1,500~2,100mの高地での栽培が推奨されました。配布開始から744種は同国内で最も広く適合し、配布、生産された品種となりました。形態学的に、744種は高い樹勢、かなり開けた天蓋そして中くらいのサイズの実を付ける特徴を持っています。

7440

Keffa Zone内のGimbo WoredaにあるWashi村の小さい栽培地からCBD耐性種である7440種の母種子がもたらされ、1979年に7440種としてリリースされました。形態学的にこの品種は中くらいに成長する天蓋を持ち、特にGera、Jimma、そしてTipi(ティピ) Woredaの標高1,000~2,100mの広い農環境に適合する柔軟性を持っています。

ある研究で、この品種のカフェイン量は他のCBD耐性種に比べて少なく言ことが分かり、同国での低カフェイン種栽培プログラムの1つのソースにもなりました。また2015年に行われた研究では7440はCWD(Coffee Wilt Disease)にも中程度の耐性を示したことから、上記で上げたTipi Woredaの低栽培地に推奨されています。

7454

1974年に行われたCBD耐性種選抜プログラムにおいて、多産の特性を示す母木の選抜から7454種が開発されました。この母木はKeffa Zone内のGimbo WoredaにあるWashi村の小さい栽培地で採取されました。母木の子孫の検証の結果、JARCは1980年に7454種の配布を承認しました。この品種は良好なレベルのCBD耐性、低~高標高の幅広い農環境レンジ下での高収量を誇ります。

形態学的には中くらいに成長する天蓋を持つことが知られています。最近では、研究者達はGeraの高標高エリアとTipiの低標高エリアでの栽培を推奨しています。他の品種と同様に、7454種は母木が生育していた農環境と同じ、もしくはそれに似た環境に栽培すべきであると考えられています。

7487

7487種はKeffa Zone内のGimbo WoredaにあるWashi村から配布された最後のCBD耐性選抜種です。JARCによる配布承認の後、Gimbo Woredaから遠くないGera地方の1,500~2,100mの栽培エリアで栽培することが推奨されました。形態学的に7487種は中くらいに成長する天蓋を持ち、干ばつ耐性のポテンシャルがあることが知られています。

Metu-Bishari Selections(メツ・ビシャリ選抜)

1970年代中盤のCBD耐性種の品種選抜プログラムにおいて、研究者達はエチオピア南西部にある別の行政区画(Zone:ゾーン)に目を付けました。Illuababora Zone内のMetu (メツ)WoredaにあるBishari(ビシャリ)村周辺の森林が、CBD耐性種を持つ母木選抜のターゲットに指定されました。1974年にJARCの研究者達は76本に及ぶ母木の選抜を行い、この76本の中から全部で6種が承認されてリリースされました。この内74140種、74148種、74158種の3種は主にエチオピア南西部の栽培エリアに配布されました。対して74110種、74112種、74165種の3種はエチオピア全土の栽培エリアに配布されたため、同国で最も広まった品種達となりました。

74140

Illuababora Zone内のMetu WoredaにあるMetu-Bishariの森が74140種の母種子の起源です。育種家や病理学者、農学者達は協力して、CBDに耐性があり、かつ高収量である子種の評価を行いました。74140種は1979年に承認され、CBD蔓延圧力が高いエチオピアの主要栽培エリアにリリースされました。具体的には、Gera、JimmaそしてMetu(Iluababora)の標高1,500~2,100mの栽培エリアにおいての74140種の栽培を研究者達は推奨しています。74140種はコンパクトに生育する天蓋を持ち、将来のコーヒー生育プログラムにおいて重要な品種と位置付けられるであろう、“干ばつ”への適度な耐性を示しています。

74148

Illuababora Zone内のMetu WoredaにあるBishariエリアにて1974年に選抜された母木の子孫です。様々なレベルにおけるCBD耐性の選別手順、フィールド/ラボテストをパスした後、74148種はCBDへ耐性と優良な生産量をあらわしたため、1979年に承認、配布が開始されました。Gera、JimmaそしてMatu(Iluababora)の標高1,500~2,100mの栽培エリアにおいての栽培が推奨されています。この品種はコンパクトに生育する天蓋を持ちますが、干ばつ環境下にはあまり良くないとされています。

74158

Ilubabora Zone内のMetu WoredaにあるBishariエリアで1974年に総勢76種の母木が選抜され、その子孫である74158種は、高収量のポテンシャルとCBD耐性を持つため、エチオピアで6番目に広く配布された品種にあたります。JARCは74158種の配布承認を1979年に行いました。この品種はGera、JimmaそしてMatu(Iluababora)の標高1,500~2,100mの栽培エリアにおいての栽培が推奨されています。

74110

JARCの研究者たちは1974年にIlubabora ZoneのMetu地方にあるBishari村からこの品種の母木を採取しました。この母木の種子は続くフィールド及びラボにおける研究において必要な子孫を生育するために採取されました。一連の実験の後、CBDへの耐性と高収量のポテンシャルが確認され、標高1,500~2,100mの広い農環境に適合するために開発された品種としてJARCによって1979年に承認、配布が行われました。配布の後、74110種はフローラルでシトラスのフレーバープロファイルを持つ事が知られ、エチオピア全で最も有名で普及した品種の1つとなりました。

(フレーバーについて言及されてるのこの74110種だけですね!!期待されてる??)

74112

1974年、Metu-Bishariの森で74112種の母木は周りにある他の普通のコーヒーの木々とは対照的に、CBDへの耐性を示しました。このフィールドにおける耐性への兆候は、耐性種育成のための母木の採取計画における一つの確信を研究者達に与えました。JARCの研究区画での更なるフィールド/ラボ環境下でのテストを実施するにあたって、彼らはその赤い実を採取し種子育成を行いました。またこの母木の子孫は研究区画において母木と同レベルのCBD耐性を表しました。CBDへの耐性と高い収量から74112種は1979年に承認、配布が行われました。

リリースの後、74112種は他のMetu-Bishariの数種の耐性種と共に、エチオピアにおいて最も広範囲に配布された品種の1つとなりました。74112種は特にエチオピア南部、南西部、西部の中~高標高の栽培エリアに採用されました。形態学的には74112種はコンパクトに生育する天蓋を持ち、比較的小さなサイズの実を付けます。

74165

Ilubabora ZoneのMetu-Bishariを起源に持つ品種74165種はエチオピア全土で最も広く普及したコーヒー品種の1つです。CBDに耐性を持っていたため、Metu-Bishariにて母木が採取されました。研究者たちは森の母木から実を収集し、種苗拡販のためJARCに持ち込みました。数年に渡ってCBDへの耐性と収量のポテンシャルが検証され、JARCは1979年に配布を承認しました。74165種はGera、JimmaそしてMatu(Iluababora)の標高1,500~2,100mの栽培エリアにおいての栽培が推奨されています。

形態学的には短くコンパクトな天蓋を持ちます(横枝と節間が短く、主幹が多く育つ)。この豆の生物学的組成はこの品種がクロロゲン酸、カフェインそしてトリゴネリン等の高いレベルの含有量を持つことをあらわしています。

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ここら辺の741〇〇シリーズはSidamaとかGedeo、GujiのものがCOEに軒並み入賞していますね!個人的にはGedeoのテロワールはエレガントでティーライク(紅茶様)。Gujiのテロワールはパワフルで甘さが強い印象があります。しかし両者のベースになっているフローラルさやティーライクさはこれらの品種が持つ個性なのでしょうね!!

他の生産国もこの741〇〇シリーズをトライしてみたいでしょうが、今は確か国の方針で持ち出し禁止(?)だったと思うので、まさにエチオピアでしか味わえないエリート品種達ですね!!

エチオピアは今までGesha Villageの独自開発のGori Gesha等が注目されましたが、意外な形でこれらの741〇〇シリーズが脚光を浴びたので今後のエチオピアの栽培品種動向が楽しみですね!!どうなっていくやら!?

Wush Wush Selection(ウシュウシュ選抜)

伝えられるところによると、Keffa ZoneのGimbo WoredaにあるWush Wush(ウシュウシュ)の森において農園を始めるために、エチオピア南西部の多くのコーヒー生産者が種子を収集したようです。1975年に対象とされたCBD耐性種選抜プログラムはWush Wushの森で実行され、総勢25本の母木が採取されました。それらの中でただ1つの選抜種、すなわち754種が1981年にCBD耐性種グループとして配布承認されました。しかし2006年のLocal Land Race Variety Development Program:LLDPにおいても“Wush Wush”と名づけられた2番目の品種が、最初に行われた1975年の品種選抜の再検証の後に配布されています。この品種は現在Specialty Groupとして定義されています。

(つまりはWush Wushの名前を代表する品種が2つ(754とSpecialty GroupのWush Wush)あるという事)

754

エチオピア南西部の未開エリアの探索は、Keffa ZoneのGimbo Woreda内にあるWush Wushの森で発見された単一の木から得られた754種の母種子の採取という結果をもたらしました。フィールドとラボにおける検証ルーチンの過程をパスした後、754種はそのCBD耐性によってプロモートされ、1981年にGera、Jimma、Metu(Iluababora)の標高1,500~2,100mの栽培ゾーンに配布されました。形態学的にこの品種は開いた天蓋を持つ習性(長い横枝、広い節間、少ない本数の主幹、広い範囲を覆う天蓋)によって特徴づけられています。

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うほほほほほ・・・・

こんなとこですかなー?

相変わらず難解な言い回しになってしまうので、日本語ってむずかしーねー(;’∀’)

なんか品種紹介の度にゾーン、ウォレダ、村の名前と標高の同じようなフレーズが繰り返されるのが、ちょっと面倒でしたね・・・・・。

ということでCBD耐性種でしたが、これからもなんかあったらエチオピア関連の品種を紹介していきたいと思いますー。

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磨かれる度に貴方は美しくなる!!

失恋とはすなわち、愛の試練・・・・

貴方を高めるLove Selectionなのである!!!!!!!!

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CollapseしたBadなDarling(CBD・・・)はもう、おさらばよ!!!(≧◇≦)

どかーん!!!!!!!