Semi Washedの部

基本的な水洗工程はFully Washedと一緒ですが、水を使用した発酵を伴わないのが特徴です。

                Mechanical Washed

果肉除去されたパーチントがMucilage Remover(ミューシレージリムーバー)という円筒形のおろし金でこすられ、付着しているMucilage(粘液質)が除去されます。実は水圧の強さによって粘液質の残留度合が変わるので、パワーを弱めると若干Pulped Naturalっぽくもなります。発酵を伴わないので、酸の印象がFully Washedと異なります。酸敗のリスクもありませんね。

ちなみにここで除去された粘液質は再利用され、前回のFunky Naturalに使用されたり、次回で紹介するSugar Sweet製法等に流用されることもあります。

                Dry Fermentation

発酵工程に至るまでは通常のWashedと変わりません。違うのは発酵工程だけ。通常は水に浸すのですが、水を使用しないでそのまま発酵槽に置いておきます。そのかわり上から黒いビニールでパーチメントを覆います。発酵は24時間~2日ほど。そのあと水で洗い流します。

水を発酵に使用しないのでエコです。最近はDry Fermentationを取り入れるところが多くなってきました。ミューシレージが着いたままなので、若干Pulped Natural的な要素があります。生豆の色が少し茶色かかっていたり、焙煎後の焼き豆のセンターカット(シルバースキン)が黒っぽくなったりします。(Fully Washedは黄金色)。

テイストもやや甘さ、ボディーがしっかりしている感があります。

Fully Washedの発酵後汚水は超産業廃棄物なので、ピットに貯蔵して浄化しないととんでもないことになります。なのでDry Fermentation増えてますね。ちなみに浄化層からはメタンガスが発生するので、周辺に住む生産者や労働者の施設に利用されたりします。

                Double Fermentation

翻訳すると2重発酵。Cherryの収穫後すぐに果肉除去を行わず、3日ほど置いておきます。そのあと果肉除去し、発酵はDry Fermentationを行います。Cherryのままで熟成させる工程を1回目の発酵とカウントすることで、Double Fermentationと呼称しています。NicaraguaのCasa Blanca農園で行っています。

一応Washedカテゴリーですが、テイストはほぼNatural~Pulpled Naturalなので、水洗式というとちょっと微妙な感じがします。生豆のアピアランスもかなりNaturalに近いです。ただワイニーなフレーバーにはならないですかね。うほ。

水洗式はこんなとこかなー?

またなんか思い出したら書きますわ・・。

(なんかSCAJの実践講座やってるみたいだな・・・。汗)

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あなたと一緒ならどこまでも流されたい・・・。

沈むときも、発酵するときもずっと一緒だよ!

Please Wash me!!

うははははははははははははははは!!

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